「跳べたら勝つ」ではなく… 「シニア年齢資格引き上げ論」の是非 露メディア検証
フィギュアスケートは6月に開催される国際スケート連盟(ISU)の総会で採点方法など、来季のルール変更が検討される見通しだが、ロシアメディアはシニアの年齢資格が引き上げられる可能性に言及。15歳で平昌五輪金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワら、10代前半から活躍するロシア勢とフィギュア界への影響を特集し、あるコーチは「18歳に引き上げ」を訴えている。
18歳に引き上げも? 10代前半から活躍するロシア勢とフィギュア界に影響は…
フィギュアスケートは6月に開催される国際スケート連盟(ISU)の総会で採点方法など、来季のルール変更が検討される見通しだが、ロシアメディアはシニアの年齢資格が引き上げられる可能性に言及。15歳で平昌五輪金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワら、10代前半から活躍するロシア勢とフィギュア界への影響を特集し、あるコーチは「18歳に引き上げ」を訴えている。
ロシアニュースサイト「championship.ru」は「ISUがシニアの国際大会に参加する年齢制限を引き上げる準備をしている」と言及。「これは何か? 年少の女性スケーターたちを救う願いなのか、それともロシアとの戦いなのか?」と記し、ロシアのスポーツ界と選手の将来への影響を検証している。
記事では、1980年代頃から度々議論されてきた年齢制限について、目下、15歳という年齢が多くの女子スケーターにとってピークを迎える年齢であると指摘。16~18歳になると筋力を増すよりも早く体重が増える体型変化のため、ジャンプの技術が度々失われることがあり、ジャンプに重きが置かれる現行の採点方法では、年少スケーターが優勝候補になり得るとしている。
ロシアでは、ユリア・リプニツカヤがソチ五輪団体戦、アリーナ・ザギトワが平昌五輪女子シングルで15歳で金メダルを獲得し、エフゲニア・メドベージェワも16歳で世界選手権を制した。「これらのすべてのスケーターはまだ幼い年齢で主要な勝利を獲得し、世界中のファンの心をひきつけた」と記し、ロシア国内はさらに若いスケーターが存在していることをつづっている。
一方で「でもこれらすべてのことは正しいことなのでしょうか?」と疑問も投げかけている。ミッシェル・クワン、浅田真央、ネイサン・チェンらを指導した名コーチ、ラファエル・アルトゥニアン氏は年齢制限が18歳まで引き上げられるべきとの立場を取っているという。記事では、同氏のコメントを紹介している。