がん闘病の8歳少女へ “奇跡”の特大弾打ったMLB選手が涙「僕にギフトをくれたんだ」
米大リーグ・レイズのブレット・フィリップス外野手が放った涙の本塁打が、米国で大きな反響を呼んでいる。12日(日本時間13日)のアスレチックス戦、がんと闘う8歳の少女のパワーを得たエピソードを米メディアが報じている。
レイズ選手が放った本塁打が話題
米大リーグ・レイズのブレット・フィリップス外野手が放った涙の本塁打が、米国で大きな反響を呼んでいる。12日(日本時間13日)のアスレチックス戦、がんと闘う8歳の少女のパワーを得たエピソードを米メディアが報じている。
この日、始球式に登場したのは8歳の少女クロエ・グライムスちゃん。米フロリダ州地元紙「タンパベイ・タイムズ」によると、2歳の時にがんと診断されて以来、闘病を続けており、3月にも再発が判明したという。
同紙によると、普段はソフトボールをしているというグライムスちゃんはこの日始球式で豪快に投球。この時、お気に入りの選手だというフィリップスに、ブレスレットを贈ったという。試合を観客席で見つめていたグライムスちゃんは「最高の笑顔で飛行機のモノマネをするから」と、両手を広げて喜びを表現するフィリップスが好きな理由を語っていたが、直後に“奇跡”が起きた。
3回、ちょうど打席に入っていたフィリップスが、右翼席に超特大のソロ本塁打を放ったのだ。ホームの大歓声を浴びるお気に入り選手に、グライムスちゃんも喜びの声をあげた。試合は延長10回、レイズが9-8でサヨナラ勝ち。フィリップスも勝利に貢献した。
本塁打を放った瞬間と、試合後にフィリップスがインタビューに応じる姿をMLB公式インスタグラムが動画で公開。フィリップスは幸運のブレスレットを贈られたことについて「言葉が出ないよ。クロエと初めて会う機会があって、彼女はがんと闘っているけど、僕にこんなギフトをくれた」と涙ぐみながら語った。
自身の名前入りソフトボールと、メッセージカードももらったようで「勇気をもらえるものをくれた。おそらく自分の人生の中で最も飛んだ打球だったし、打球速度も1番だったと思う。ただただ信じられないよ」と、パワーが乗り移った打球に驚いていた。
(THE ANSWER編集部)