村田諒太、歴史的ゴロフキン戦でふと見せた表情 米記者が注目「彼は楽しんでいた」
9日に行われたボクシングのWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)は、IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)がWBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)を9回2分11秒TKOで下し、王座統一を果たした。敗れたものの、村田はゴロフキンへ強打を浴びせるシーンもあり、1万5000人の観客を熱狂させた。米記者は村田の表情に注目しつつ「ファンは涙を流していた」と伝えている。
ゴロフキン戦の激闘に「ムラタは全てを懸けて戦った」
9日に行われたボクシングのWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)は、IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)がWBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)を9回2分11秒TKOで下し、王座統一を果たした。敗れたものの、村田はゴロフキンへ強打を浴びせるシーンもあり、1万5000人の観客を熱狂させた。米記者は村田の表情に注目しつつ「ファンは涙を流していた」と伝えている。
村田は序盤から勇敢に攻めた。ゴロフキンに強烈なボディーを打ち込むなど、日本史上最大のビッグマッチに相応しい、堂々たる姿を見せた。中盤以降はゴロフキンが優位な展開が多くなり、9回に強烈な右フックを浴びてダウン。タオルが投げ込まれて敗れたが、試合直後にゴロフキンが敬意を表してガウンを送るなど、レジェンドにも認められていた。
世界のボクシングファンに注目された一戦。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ムラタはゴロフキンに敗れるも、全てを懸けて戦った」との見出しで記事を掲載。コーリー・アードマン記者が村田の激闘を伝えている。
記事では「彼(村田)は夢であるゴロフキン戦を実現させた」「最初の5ラウンドはムラタが夢見ていた展開だった。ムラタは40歳のゴロフキンの体をできるだけ疲れさせるのが勝利への道であると考えていた」と記載。待望のビッグマッチで、果敢に攻めた村田の姿を伝えつつ、こうも記している。
「彼は楽しんでいた。コーナーに戻るときは笑顔を見せていた」
第1ラウンド終了後、椅子に座った村田の表情は笑っていたようにも見えた。1万5000人が集まった大一番での表情が、アードマン記者には印象的だったようだ。記事では「白いタオルがキャンバスに投げ込まれると、リングサイドのファンたちは涙を流していた」と、試合終了直後の日本のファンの様子も伝えられていた。
(THE ANSWER編集部)