村田諒太、ゴロフキンと笑顔でグータッチ 敵意なし、敬意を払い合う和やかムード
ボクシングのWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦は、9日にさいたまスーパーアリーナで行われる。7日は都内のホテルで会見が行われ、WBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)とIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が出席した。村田がプロ1年目だった2014年7月の米国合宿以来、8年ぶりの対面。今興行に向けては初めての顔合わせとなり、会場には緊張感が漂った。戦績は36歳の村田が16勝(13KO)2敗、39歳のゴロフキンが41勝(36KO)1敗1分け。
村田諒太VSゴロフキン
ボクシングのWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦は、9日にさいたまスーパーアリーナで行われる。7日は都内のホテルで会見が行われ、WBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)とIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が出席した。村田がプロ1年目だった2014年7月の米国合宿以来、8年ぶりの対面。今興行に向けては初めての顔合わせとなり、会場には緊張感が漂った。戦績は36歳の村田が16勝(13KO)2敗、39歳のゴロフキンが41勝(36KO)1敗1分け。
興行規模は20億円超とされている日本ボクシング史上最大のビッグマッチ。この日詰めかけた多くの報道陣には抗原検査が義務付けられ、選手の座る壇上から記者最前列まで10メートルほど距離が取られるなど、新型コロナウイルスの感染対策が徹底された。村田は8年前、米国合宿でゴロフキンとのスパーリングで拳を交えて以来の対面だ。マイクを通じ、心境を明かした。
「この場でゴロフキン選手と日本で試合ができるのが凄くいい巡り合わせ。関係者の皆様に感謝したいです。大変な状況でこの試合をつくって、いろんな条件が揃わないとできない試合。会場に来てくださる方にも感謝したい。だからこそ、素晴らしい試合をします」
世界で最も層の厚いミドル級で最強を誇るゴロフキン。同級最多通算21度の防衛を果たし、そのうち17戦連続KO防衛の世界タイ記録を打ち立てたハードパンチャーだ。3月31日に来日し、限られた極一部のメディアの取材に応じたが、公に姿を見せるのはこの日が初めて。会見では落ち着いた様子で言葉を並べた。
「皆さんこんにちは。この場を用意してもらえたことに感謝しています。日本にいられることが名誉です。ムラタ選手に会えること、タイトルマッチが実現することに感動しています。ムラタ選手は人として大変尊敬しています。試合までに時間がたくさんあったので、私も彼もとてもいい準備ができた。いい試合になるでしょう。
世界の状況は本当に大変。いろんなことをするのが大変だと認識しています。このイベントにこぎつけ、プロモーター、政府の方に感謝しています。頑張ってくださった方の期待に答える試合にしたい。私はどの試合にも責任を持って、プロフェッショナルに取り組む。今回もそう。対戦相手に対して取り組みを作っている。時間があったので研究することができた。これは両者同じ条件。なので、ますますこの試合が見応えがあることを約束する。絶対に見逃してはならないです」
8日に40歳となる最強王者。陣営は15人ほどで来日した。8日の前日計量後は栄養士のメニューでリカバリー予定。「ずっと長い間共同作業してきた。いつも必ずアプローチは成功する。今回も導いてくれると思う。適正体重に戻すのは大変ではない」と明かした。
両者とも笑顔を多く見せ、敵意のない和やかなムード。かねてから対戦を熱望してきた村田は、敬意を込められたゴロフキンのコメントに対し、同じく冷静に受け答えした。「試合が明後日なので今日、明日、明後日といろんな感情が動くと思います。一定ではない。リングでどう感じるか、その場で感じたい。しっかり自分自身を俯瞰して見られれば」。写真撮影を終えると、笑顔でグータッチ。互いに激闘を心待ちにしていた。
興行はPrime Videoで独占生配信される。セミファイナルでは、WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M.T)が同級2位・山内涼太(角海老宝石)と2度目の防衛戦を予定。東洋太平洋&WBOアジアパシフィックライト級王者・吉野修一郎(三迫)と元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(横浜光)の一戦も生配信される。
(THE ANSWER編集部)