世界フィギュアで復活 五輪棄権の米選手、異例の長文で激白「電車にぶつかる感覚」
フランスで行われたフィギュアスケートの世界選手権・男子シングルでは、ビンセント・ジョウ(米国)が3位に入った。北京五輪では新型コロナウイルスの陽性反応が出たため個人戦に出場できなかったが、見事に復活を印象付けた。ジョウは今大会に出場した理由やメダル獲得後の心境を、異例ともいえる長文で告白している。
世界選手権、ビンセント・ジョウが3位に
フランスで行われたフィギュアスケートの世界選手権・男子シングルでは、ビンセント・ジョウ(米国)が3位に入った。北京五輪では新型コロナウイルスの陽性反応が出たため個人戦に出場できなかったが、見事に復活を印象付けた。ジョウは今大会に出場した理由やメダル獲得後の心境を、異例ともいえる長文で告白している。
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ジョウは2月6日、北京五輪の団体戦男子フリーを滑り、米国の銀メダルに貢献した。しかし、翌日に陽性判定を受けたため個人戦には出場できず。北京で隔離期間を過ごした末、大会最終日のエキシビションで演技した。悲劇から1か月。失意から立ち直り、宇野昌磨、鍵山優真に次ぐ銅メダルを獲得した。
大会を終えたジョウはインスタグラムを更新。「フランスに行く前、私はほとんど諦めていました。両親にバケーションとしてどこに行くか話していました。いつも身近にあった北京五輪に出るという目標を失った時の衝撃は電車にぶつかったような感覚でした」と氷上で顔を覆う写真を公開しながら、大会前の心情を打ち明けた。
世界フィギュアの出場を決断した理由について「挑戦しなかったことを後悔しながらその先の人生を歩きたくなかったんです」とつづったジョウ。銅メダルが決まった瞬間は「五輪で陽性反応が出た日からずっと溜まっていたものから解放され、感情が一掃されたような感覚でした」と振り返った。
棄権もよぎった世界選手権。コメント欄まで使用した異例の長文メッセージを綴ったジョウに、ファンからは「あなたの演技に魔法的なものを感じた」「誇りに思います」「あなたのその言葉、感動します」「ビンセント、あなたが1番だ」「拍手を送りたい」などの声が届いている。
(THE ANSWER編集部)