プロ1年目・松木玖生の活躍に闘志 FC東京U-18、イギョラ杯制しプレミア開幕へ弾み
高校年代のサッカー親善大会「イギョラカップ」は、21日に味の素フィールド西が丘で決勝を行い、FC東京U-18が1-0で京都サンガF.C. U-18を破り、優勝を飾った。昨季まで育成部長を務め、今季から監督として指揮を執っているFC東京U-18の奥原崇監督は、「今年は、結果も内容も相手を上回れるように、日常のトレーニングをどうするかと選手も向き合っていて、少しずつ実を結びつつある」と手応えを語った。
決勝で京都U-18に1-0勝利、トップチームで躍動する大物ルーキーの存在に刺激
高校年代のサッカー親善大会「イギョラカップ」は、21日に味の素フィールド西が丘で決勝を行い、FC東京U-18が1-0で京都サンガF.C. U-18を破り、優勝を飾った。昨季まで育成部長を務め、今季から監督として指揮を執っているFC東京U-18の奥原崇監督は、「今年は、結果も内容も相手を上回れるように、日常のトレーニングをどうするかと選手も向き合っていて、少しずつ実を結びつつある」と手応えを語った。
FC東京U-18は、4月からの公式戦で高校年代最高峰のプレミアリーグEASTを戦う。昨季は青森山田高校にタイトル獲得を許したが、2017年以来5年ぶりの優勝を狙う。奥原監督は「昨年の青森山田さんは素晴らしいチームでしたし、(主力だった)松木玖生選手は今、うちのトップチームで活躍しています。彼の活躍が嬉しい反面、アカデミー(FC東京の育成組織)の中から、高校を卒業してすぐにトップの試合に絡めるような選手を(育てる)ということは、僕らの一つの目標」と、U-18年代のライバルチームから自分たちのクラブのトップチームで活躍する若手選手が現れたことに刺激を受けていた。
今大会の最優秀選手に選ばれた主将のMF土肥幹太(2年/学年はすべて3月時点の表記)も、「ほかのチームからではなく、自分たちFC東京のユースの中から、そういう(松木のような)選手が自分を含めてどんどん出ていくようにしたいので、ほかのチームに負けず、自分たちが優勝して(トップチームに)選ばれるようになりたい」と闘志を燃やした。
タイトルを1つ獲り、有言実行に一歩近づいたが、課題も見られた。
試合の立ち上がりは、京都U-18が優勢。前線のFW小山真生(2年)をターゲットにボールを集め、対人で強さを見せたMF平賀大空(2年)を中心に攻めてコーナーキックなどでゴールへ迫った。しかし、FC東京U-18は前半8分、左からの攻撃でDF伊藤ロミオ(1年)のクロスをFW熊田直紀(2年)が頭で合わせ、鮮やかに先制点を奪った。その後も前半は攻撃を多く見せたが、後半に入ると守勢に回り、カウンターで押し返したが、シュートは1本しか打てず。逆襲を受ける危険な場面もあり、1-0で逃げ切る形となった。