週末の女子ゴルフにあった「ちょっといい話」 19歳岩井千怜にお菓子をくれた相手とは
国内女子ゴルフツアー今季第3戦・Tポイント×ENEOS最終日は20日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われ、堀琴音(ダイセル)が通算9アンダーでツアー2勝目を飾った。最後までもつれた展開で大会は盛り上がったが、その中で知り得た「ちょっといい話」をお伝えする。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
国内女子ツアー第3戦・Tポイント×ENEOS
国内女子ゴルフツアー今季第3戦・Tポイント×ENEOS最終日は20日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われ、堀琴音(ダイセル)が通算9アンダーでツアー2勝目を飾った。最後までもつれた展開で大会は盛り上がったが、その中で知り得た「ちょっといい話」をお伝えする。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
大会前、コースの鹿児島高牧CCでは、台湾出身のサイ・ペイインが、岩井千怜に菓子箱を渡す姿があったという。
「ありがとう。私、すごくうれしかったので、これはそのお礼です」
理由は前週の明治安田生命レディスでサイが、ツアー初優勝を飾った際、ハグをしてくれたからだという。岩井は昨年6月のプロテストに合格した19歳。ツアー参戦12年で30歳のサイとは年齢差はあるが、大会第2日で同組だったことで、祝福に駆け付けたくなったからだという。
大会終了後、電話取材に応じた岩井の父・雄士さんもサイの心遣いに感激していた。
「驚きましたし、うれしかったです。私は明治安田生命レディスで千怜のキャディーをしていました。アマチュアの頃から『優勝した人をたたえてあげなさい』と言ってはいましたが、千怜の自然な行動もうれしかったです」
Tポイント×ENEOS最終日の1番パー5では、ささきしょうこがパッティングに入る前、テレサ・ルーが中継クルーのスタッフに「そこ、どいてください。ライン上なので」とお願いする場面があった。選手同士はライバルだが、厳しいツアーを戦っていく「同志」でもある。互いへのリスペクト、助け合いが、戦いの場を豊かなものにしていく。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)