「この戦争の証拠」 キエフ市長の弟のウクライナ英雄ボクサー、燃えた建物前から訴え
ボクシングの元WBAスーパー&IBF&WBO世界3団体ヘビー級統一王者ウラジミール・クリチコ氏が、母国ウクライナの燃えた建物の前から反戦を訴えた。元WBO&WBC同級王者で、首都キエフの市長を務めるビタリ氏を兄に持つ英雄ボクサーは、ロシア軍の侵攻を受けている現状を度々発信。今回は「この戦争の証拠です」と語った。
ウラジミール・クリチコが発信
ボクシングの元WBAスーパー&IBF&WBO世界3団体ヘビー級統一王者ウラジミール・クリチコ氏が、母国ウクライナの燃えた建物の前から反戦を訴えた。元WBO&WBC同級王者で、首都キエフの市長を務めるビタリ氏を兄に持つ英雄ボクサーは、ロシア軍の侵攻を受けている現状を度々発信。今回は「この戦争の証拠です」と語った。
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キエフ市内と思われる場所。焼け焦げた建物の前にいたのはウラジミール氏だった。背後で煙が上がる中、カメラに向かって「この戦争の証拠です」と発信。「ロシアを追放していないビジネスマン、政府などの人たち。あなたたちはロシア軍を助けています。私たちの街や生活を破壊しています。このビルで殺された民間人がいるのです。あなたたちのせいで罪のない人たちが死んでいるのです」と英語で言葉を並べた。
動画を公開したのは自身のツイッター。「もしロシアと一緒にまだ働いていたり、ロシアを孤独にしていない人たちがいるとするならば、あなたたちのせいで罪のない人たちを殺しているのと一緒です」と悲痛な声を上げ、ロシアの孤立を求めた。
ウクライナの英雄とされるクリチコ兄弟。兄のビタリ氏は2014年からウクライナの首都キエフの市長に就任した。これまで多くの市民が防空壕に避難している状況などを伝え、武器を手に取ったキエフ市民を称賛していた。ボクシング界では、世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシクと、元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコの現役選手も母国を守るために軍隊入りしたことが報じられていた。
(THE ANSWER編集部)