「体重が軽いほど飛べる」 スーツ規定だけじゃない女子ジャンプの課題に独選手が持論
北京五輪のスキージャンプ女子銀メダリスト、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が地元のスポーツ専門局「Sport1」のインタビューに応じ、体重管理の問題から今季欠場している平昌五輪女王マーレン・ルンビ(ノルウェー)について語った。
アルトハウスが今季欠場中の平昌五輪女王ルンビに言及
北京五輪のスキージャンプ女子銀メダリスト、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が地元のスポーツ専門局「Sport1」のインタビューに応じ、体重管理の問題から今季欠場している平昌五輪女王マーレン・ルンビ(ノルウェー)について語った。
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記事では、アルトハウスが北京五輪の個人戦で獲得した銀メダル、混合団体で失格となったスーツ規定違反のほか、今季の振り返りなどについて語っている。その一つに質問を受けたのが、ルンビについて。18年平昌五輪金メダリストで17~18年シーズンから3季連続のW杯個人総合女王。日本の高梨沙羅に次ぐW杯通算30勝を挙げているが、今季は減量に苦しみ、欠場している。
規定によりスキー板は短くなるものの、体重が軽いと浮力が落ちないため、ジャンプ選手は痩せ型の傾向が強い。アルトハウスは「ルンビは健康であるものの、ジャンプ選手としては体重が重いということだった。彼女は、ジャンプ競技における体重は様々な方策がとられていても、なおギリギリのところにあるということを指摘したかったのでは。これに関するあなたの意見と、解決策は?」と問われた。
「彼女のことは理解できます。体重のことは常に付きまとうので、決して簡単な問題ではありません。体重が軽ければ軽いほど飛距離が出るので、何かを変えるというのは難しいように思います。健康を考慮しているのであれば問題ないと思います。用具も変化し続けており、選手たちは限界まで狙ってくるので、なかなか難しいでしょうね。
もしかしたら、限界を超えてしまっていることもあるかもしれませんが、何か大きく変えられるかどうかは分からないですよね。体重が軽ければスキー板を極端に短くしてしまうなど、健康を損なうようなことに歯止めをかけるようなことも考えられるかもしれませんが。私自身、体重がある方でこれは簡単なことではないので、マーレンの気持ちは分かります」
体重が軽すぎる選手はスキー板の長さでデメリットを負い、過度な減量を抑制するアイデアも明かしたアルトハウス。「私はスポーツが健康の上に行われるようにやっていきますし、健康に問題がないのであれば大丈夫だと考えています」とも語り、競技と健康の両立は不可能ではないとの立場を明かしていた。
(THE ANSWER編集部)