内村航平「最後に『美しさ』を存分に見せたい」 12日引退イベント前に「責任」強調
体操男子個人総合で五輪連覇した内村航平(ジョイカル)の引退イベント「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」が12日、東京体育館で行われる。11日、参加選手たちは公開練習を前に会見。内村は現役最後の舞台へ想いを口にした。
内村航平引退イベント
体操男子個人総合で五輪連覇した内村航平(ジョイカル)の引退イベント「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」が12日、東京体育館で行われる。11日、参加選手たちは公開練習を前に会見。内村は現役最後の舞台へ想いを口にした。
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約30年の競技人生最後の日を迎える。内村は会見に出席し、心境を明かした。
「あまり最後という感じが自分の中にない。こういう舞台を用意してくださって感謝の気持ちしかないです。自分のやるべきことはやらないといけないという責任感。最後だからというより、やらないといけないことをやらなきゃいけないというだけです。現行のルールに則ってやるわけではないので、やれることをやる。
そんなに難しいことはやりませんけど、今まで大事にしてきた美しさ、着地を止めるところ。美しさは今までと同じように意識しなくても表現できる。着地は少し不安があるけど、できるだけ多く着地を止めることができれば会場もかなり盛り上がるかなと思います」
五輪と世界選手権を合わせて8連覇を達成し、個人総合40連勝の金字塔を打ち立てた。リオ五輪男子団体は金メダル。両肩痛など満身創痍の状態が続き、2020年から鉄棒に専念した。東京五輪はまさかの途中落下で予選落ち。今回は床運動、鞍馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の個人総合6種目を行う。
6種目やってこそ体操、とこだわりを持って体操人生を歩んできた。
「これまで十数年間日本代表として引っ張ってきた自負がある。後輩たちには僕を目指すのではなく追い越すのを期待している。自分たちのやるべきことをやって自分にしかできない体操の道の進み方をしていったら良いなと思います」
年明けに33歳となった。白井健三さん、橋本大輝など苦楽をともにしたメンバー9人が集結。自身がプロデュースするエキシビション形式の大会へ「凄いなって何回言ったかわからない会場。この舞台を用意してくださった方に感謝しかない。今後の国内大会でも同じような感じでやっていければ体操の注目度も上がっていく。美しさというところに振ってやる。あとは着地。自分らしくやるために。この場を使って最後に自分が今までやりたかった美しさっていうところを存分に見せられたら」と語った。
(THE ANSWER編集部)