ウクライナ唯一の北京五輪メダリスト 2歳の子供と駐車場生活「窓からミサイルが…」
北京五輪でウクライナ唯一のメダルを獲得したフリースタイルスキー男子エアリアルのオレクサンドル・アブラメンコは、首都キエフのマンション駐車場で妻子とともに生活している。ロシアによる侵攻を受ける同国。米紙「ニューヨークタイムズ」が伝えている。
ウクライナ選手が米紙に現状報告
北京五輪でウクライナ唯一のメダルを獲得したフリースタイルスキー男子エアリアルのオレクサンドル・アブラメンコは、首都キエフのマンション駐車場で妻子とともに生活している。ロシアによる侵攻を受ける同国。米紙「ニューヨークタイムズ」が伝えている。
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メダリストが現状を明かした。地面に敷かれたマットに座るアブラメンコ。隣にいるのは妻・アレクサンドラさんだった。一緒に抱いている子どもは、まだ2歳の赤ん坊。生活用品や飲み終わったコップのほか、奥にはバイクが止められている。厚着をした3人。ここは駐車場なのだ。
米紙「ニューヨークタイムズ」のジョン・ブランチ記者は、一家の画像をツイッターに公開。メールで取材した内容を、同紙は「先月五輪メダルを獲得した彼は今、キエフのガレージにいる」との見出しで掲載した。4日(日本時間5日)の時点で駐車場生活7日目だという。メダルを獲得したのは2月16日。わずか10日後に生活は一変した。
マンションの20階に住んでいたが、アブラメンコは記事の中で「サイレンが鳴り響いているので車内で寝ている」と説明。「マンションの部屋で寝るのは怖い。窓からミサイルも見えたし、大きな爆発音も聞こえたんだ」とリアルな声を届けた。少しでも安全な駐車場で過ごしているという
今後、コーチがいるムカチェヴォ地方に避難予定。「車で行きます。食料と五輪メダルを持って行くつもりです」と明かしている。
(THE ANSWER編集部)