13年ぶりマラソン挑戦の新谷仁美が独特宣言「42.195kmの間に新しい“恋人”見つけたい」
6日の東京マラソンに向けた会見が4日、都内で行われ、一部選手が出席した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催。東京五輪陸上女子1万メートル代表の新谷仁美(積水化学)がマラソン転向初戦へ意気込みを語った。
6日東京マラソンへ会見
6日の東京マラソンに向けた会見が4日、都内で行われ、一部選手が出席した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催。東京五輪陸上女子1万メートル代表の新谷仁美(積水化学)がマラソン転向初戦へ意気込みを語った。
新谷は2007年東京マラソンで初マラソン初優勝。09年名古屋国際女子を自己ベスト2時間30分58秒で走って以来、13年ぶり4度目のマラソンだ。今年7月の世界選手権(米国)、24年パリ五輪選考会として23年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の選考会を兼ねる今レース。2月に34歳となった1万メートル日本記録保持者は会見場でマイクを握った。
「ただいまというべきなのか、帰ってきました。(07年の金メダルは)おそらく取ってあると思うけど、どこかに大事にしてあります。また頑張りたいと思います。この3か月間マラソン練習をしてきたけど、マラソンの魅力が全然わからない期間でした。見つけるつもりもなく、ただ必死に走りたい」
低いテンションで語り、自虐を交えて笑った。目標タイムについては2時間31分00秒と控えめ。「このタイムは、この大会で出したタイムより1秒速いタイム。15年ぶりのこの大会への出場なので若くてピチピチだったあの頃のようなタイムで走れるようにと思って、このタイムにした。(年齢を重ね)女性としても見ていただけたら」と笑った。
14年に一度引退し、4年間のOL生活を経験。18年に現役復帰し、5000メートル、1万メートル、ハーフマラソンで自己ベストを更新してきた。1万メートルで出場した東京五輪は21位。納得のいかない成績に号泣した。
「気持ちも技術もマラソンを超える過酷な種目はない。本当に凄い種目。(今大会の)42.195キロの間に新しい“恋人”を見つけられるようにしたい」
今大会は2時間1分39秒の男子世界記録を持ち、16年リオ、21年東京と五輪連覇した37歳エリウド・キプチョゲ、2時間14分4秒の女子世界記録を持つ27歳ブリジット・コスゲイ(ともにケニア)が出場する。女子日本記録は05年野口みずきの2時間19分12秒。新谷の新たな戦いが始まる。
(THE ANSWER編集部)