今季ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディス第1R

　女子ゴルフの国内ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディスは3日、沖縄・琉球GC（6590ヤード、パー72）で初日が行われた。ツアー通算4勝の原英莉花（NIPPON EXPRESSホールディングス）は4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と2打差の4位につけた。将来的に見据える海外挑戦にも理解を示している所属先と、新たに5年契約を結んだことも明らかにした。首位は渡邉彩香で5アンダー。昨季賞金女王の稲見萌寧は73の1オーバーで61位と出遅れた。

　原がスタートの1番パー4から、ケタ違いの飛距離を見せた。左からのアゲインストながら約280ヤード。本人いわく、「そんなに力は入れていない」というが、コースを良く知る観客を「あそこまで飛ぶとは」と唸らせた。

　原は今季からクラブ契約をフリーにした。1日の会見では「今までが良くなかったというのは全くないですが、自分でどこまでできるかという感じです。ドライバーはキャロウェイのローグST LSトリプルダイヤモンドです。スピン量が減りましたし、安定して距離が出ていますね」と明かしていた。

　言葉通り、風に負けないショットと好調なパットで4バーディー。最終18番パー5では、残り225ヤードから2オンにも成功した。「温かい拍手もあって、楽しくプレーできました。（1番ティーでは）『ワクワクするな』と思いました」と振り返った。

　温かさは、所属先からも受けている。今月1日から、NIPPON EXPRESSホールディングスと新たに5年契約を結んだ。所属契約は3年が一般的だが、異例の長期契約で原は「プロになってから、ずっとお世話になってきていますし、本当に温かいんです。私が海外に行きたいことも理解してくれています」と感謝を口にした。