ロシアのフィギュア世界選手権除外 元五輪女王が母国選手に想い「選手に罪はない」
国際スケート連盟(ISU)は1日、ロシアとベラルーシの選手と役員について国際大会への招待、参加を無期限で認めないことを発表した。フィギュアスケートでは23~26日に世界選手権(フランス・モンペリエ)を予定。ロシアのウクライナ侵攻が影響したもので、北京五輪金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワらロシア勢が出場できない。同国のトリノ五輪女王は「これはやりすぎ」と主張している。
ウクライナ侵攻による国際大会出場不可、トリノ五輪女王が指摘
国際スケート連盟(ISU)は1日、ロシアとベラルーシの選手と役員について国際大会への招待、参加を無期限で認めないことを発表した。フィギュアスケートでは23~26日に世界選手権(フランス・モンペリエ)を予定。ロシアのウクライナ侵攻が影響したもので、北京五輪金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワらロシア勢が出場できない。同国のトリノ五輪女王は「これはやりすぎ」と主張している。
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ロシアメディア「スポルトエクスプレス」は「2006年トリノ五輪アイスダンスで金メダルを獲得したタチアナ・ナフカ氏が、スポルトエクスプレスの取材で、ISUのロシアとベラルーシを国際大会から除外する決定に反応した」と紹介。ナフカ氏はこう語ったという。
「もちろんこれは行き過ぎです。正直なところ言葉さえありません。この悪夢がもうすぐ終わると信じたいです」
有力選手の多い後輩たちを想った様子。同国メディア「championat.com」もナフカ氏の言葉を紹介した。ロシア勢の除外に対し、「私たちみんな、オリンピックで何が起こっていたかを見守っていました。今、ロシアのフィギュアスケーターたちが世界選手権に出ないことをみんな喜ぶだろうと思います」とコメント。他国の選手にとってプラスだと指摘し、こう続けている。
「私はこれらすべて起こっていることがとても残念です。政治において罪がなく、それに何の関係も持たないアスリートや子供たちが残念です。今、我々のアスリートたちはパラリンピックに出場するのも禁止されています。これはやりすぎです。今、世界で起きていることが信じられません」
ナフカ氏はロマン・コストマロフとカップルを組み、世界選手権2度、グランプリ(GP)ファイナル2度優勝し、06年トリノ五輪も制して引退した。
(THE ANSWER編集部)