錦織圭、キリオスに“快勝締め” 来季へ「グランドスラムでよりいい成績を」
「特にシングルスでいいプレー出来た」、マスターズと四大大会初制覇に意欲
最終戦となった男子シングルスでは、成長著しい世界ランキング13位のニック・キリオス(オーストリア)と対戦。錦織のテクニック、キリオスの強打でお互いのサービスゲームをキープしあう中、錦織のサービスの第6ゲームでは0-40の苦しい状況から4連続ポイントを奪取し、ブレークを許さなかった。勢いに乗った錦織は続く第7ゲームを鮮やかにブレーク。第8ゲームをキープすると第9ゲームもブレークし、6-3とした。
今大会の特別ルールとして、最終セットを獲得したチームが負けている場合、総ゲーム数が同点になるまでセットを続けられるルールがある。錦織は20-26の状況からの大逆転を狙い、オーバータイムで2連続ゲームを奪う意地を見せた。しかし、最終的にはキリオスが1セットを奪い、9-4で試合終了となった。
錦織は試合後の会見で「今日もメチャクチャ疲れましたけど、内容のいい試合ができました」とこの日の戦いを振り返りつつ「この2日間でいい2セットができました。特にシングルに関してはいいプレーができました」と、今年最後となるプレーに自ら及第点。「来年はマスターズ、グランドスラムでよりいい成績を残したい」と、ATPマスターズ1000、四大大会初制覇に向けての意欲も見せていた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer