ブレイクの要因は同僚から渡された「1冊の本」 B1新潟、若手3人躍動で復活の兆し
B1でプレーして「これはやばい」とは思わない
木村は5日の試合で3ポイントシュートを4本放って、すべて落としている。試合前にシュートフォームを微修正して臨んでいた。
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「アシスタントコーチの藤原(隆充)さんとシューティングして、フォームを改善できたので、試合前から決める自信はありました。朝は9時から10時までシュートアラウンドがあって、オプションですけど行く人は行きます。藤原さんから『ちょっと圭吾こうしてみ……』と言われて、そこから20分くらいシュートを打ちました。シュートの手が傾くと言われて、それを直してもらっただけです。『打った後の手が流れるから気をつけて』と言われました」
そして新潟は、第3クォーターに難敵を突き放す。この10分間の立役者になったのが遠藤で、3ポイントシュートを2本成功させ、チームは77-60とリードを大きく拡げた。新潟がそのまま96-79と勝利し、今季5勝目を記録している。
平岡富士貴ヘッドコーチ(HC)は木村、遠藤の活躍についてこう語っていた。
「この2人はオフェンスもそうですけど、ディフェンスでファイトしてくれて、チームにエナジーを与えてくれた。非常にいいパフォーマンスだったと思います」
木村についてはこう述べる。
「昨日もですけど、今日はアグレッシブに躊躇することなく打っていました。特に第2クォーターは彼のディープスリーで救われた部分がある。非常に良い働きをしてくれた」
第3クォーターの遠藤のプレーについては、このような内幕を明かしてくれた。
「(遠藤)善はドライブに行くのか、パスをするのか、シュートを打つのかという部分で、ちょっと躊躇していた。ちょうどベンチ前に来た時に『攻めなきゃお前らしさがないよ』と話したら、その後に3ポイントを思い切って打ってくれた」
彼らへの働きかけについて、指揮官はこう振り返る。
「バスケットの本質というか、パスを出すタイミングだとか、細かいファンダメンタルも含めて、まだまだ経験不足なところもあるなかからスタートしています。少しずつですけど、ゲームに対する意識、練習への取り組み方が変わってきました。我々はターンオーバーの多いチームですが、ターンオーバー1つの重さ、局面の大切さも少しずつ理解してくれるようになってきている。そこは手応えとしては感じています」
木村は率直な自信を口にする。
「どの相手でも、B1でプレーして『これはやばいな』みたいなことは思いません。このレベルで戦えているのは、プレー時間が伸びるにつれて自信になってきています」