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いよいよ出陣なでしこJ W杯出場へ、全23人の素顔・特徴をVメンバー岩清水梓が解説

岩清水は田中美南のゴールにも期待【写真:窪田亮】
岩清水は田中美南のゴールにも期待【写真:窪田亮】

チームのバロメーターとなる岩渕、頼りになる田中 ゴールの期待が掛かるFW陣

――いよいよ終わりが見えてきました。FW4人です。まずはレッズの菅澤優衣香選手です。

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岩清水「レッズでは得点源の選手ですし、今年度の皇后杯でもそうでしたが、やっぱり点が欲しいときに、最後に決めてくれるのは菅澤選手だったりするので、そう思ってDFの選手は守っているところがあります。大事なところで決める感じもしますし、なんだかんだで最後のゴール前にいるよ、という選手ですね。また体格も大きいですので、後ろからは目掛けやすいという側面もあります。そこでタメを作ってくれる分、周りの選手も菅澤選手がボールキープしてくれると予測して動くことができるので、ビルドアップに貢献する部分は注目してほしいですね」

――次はアーセナル(ENG)の岩渕真奈選手です。

岩清水「彼女も若い頃から代表に入って、ずっと活躍し続けている選手です。結局、岩渕選手がどう動けるかによってゴールシーンが生まれるか、チームが良い方向に行くかのバロメーターのようなところもあるので、その存在は大きいと思います。また、チームがうまくいっていないときは、『こう運んできてほしい』としっかりと意見を伝えることができる選手なので、コミュニケーションという意味でも前に岩渕選手、後ろに熊谷選手がいることは良いバランスではないでしょうか。今では立ち位置も変わってきて、背負うものやプレッシャーもたくさん感じながらやっていると思うので、本当に期待したい選手ですね」

――INACの田中美南選手ももともとはベレーザの選手でしたね。

岩清水「ベレーザで育ち、海外に渡り、現在はINACでプレーしている選手です。ベレーザのときにリーグ戦で5連覇できたのは田中選手が引っ張ってくれたことが大きかったと思っています。私とはまた違ったキャプテンシーを持っている選手で、彼女じゃないとできない発言でチームを引っ張ってくれたので、新しいキャプテン像を見た気がしました。またチームを勝たせるゴールをたくさん取れる選手に成長してくれたので、彼女のゴールも楽しみです」

――ラストはチームメートの植木理子選手です。

岩清水「2011年になでしこジャパンがW杯で優勝したのを見て、サッカーを真剣に始めたと言っていたので、そういった選手が今、代表にいるというのは感慨深いものがあります。彼女は決して器用でうまいタイプの選手ではないのですが、嗅覚と怖いもの知らず精神でゴールに猪突猛進するようなプレーが多く、時にはケガを心配するような激しいプレーがあったりもします。ゴールへの執念をすごく感じる選手なので、そういったゴールをどう狙っているのかを注目して見てもらえたらと思います」

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