いよいよ出陣なでしこJ W杯出場へ、全23人の素顔・特徴をVメンバー岩清水梓が解説
いよいよ21日に初戦を迎える、2022 AFC女子アジアカップ。アジアで連覇中のなでしこジャパンが3連覇を懸けて、開催地・インドへと乗り込んだ。今大会は、来年に迫った女子ワールドカップ(W杯)のアジア予選も兼ねている。まずは、W杯出場権獲得が至上命題となるが、環境も異なるインドでなでしこジャパンはどんな戦いを見せてくれるのだろうか。
アジアカップに出場するなでしこジャパンの全23選手を紹介
いよいよ21日に初戦を迎える、2022 AFC女子アジアカップ。アジアで連覇中のなでしこジャパンが3連覇を懸けて、開催地・インドへと乗り込んだ。今大会は、来年に迫った女子ワールドカップ(W杯)のアジア予選も兼ねている。まずは、W杯出場権獲得が至上命題となるが、環境も異なるインドでなでしこジャパンはどんな戦いを見せてくれるのだろうか。
アジアでの厳しい戦いを勝ち抜くために、池田太監督が選んだ全23人のメンバーを、元なでしこジャパンで2011年に日本サッカー界初のW杯優勝を成し遂げた岩清水梓に紹介してもらった。
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――岩清水梓選手も出場された2011年のワールドカップで初優勝してから今年で11年です。この間、なでしこジャパンのメンバーも入れ替わり、周りの環境も変わってきたと思います。今のなでしこジャパンをどのように見ていますか?
岩清水「もちろん、私たちが優勝したときよりも選手たちの技術は高いですし、ポテンシャルもすごくあって、体格的にも恵まれていると思います。でも、私たちがW杯で優勝したことによって世界のスタイルも変わって、日本のほうが勝っていたポイントを相手チームもやってくるようになった。サッカーの進化みたいなものがあったので、そこの難しさはあるのかなと見ていて感じます。
あとは、私たちのときは味方を助けるプレーが多かったように思います。例えば、左サイドで鮫島(彩)と宮間(あや)が1対1をしていればフォローに行くシーンが多かったし、センターバック同士もそう、横のつながりや縦のつながりで味方を助けるプレーが試合のなかで何度もありました。私たちは同じメンバーで長く一緒にやっていたので、“あうんの呼吸”もあったんだと思いますが、今のなでしこでもお互いを支え合うようなプレーが表に見えてくるようになると、より皆さんの応援に力が入るのかなと感じています」
――それでは、今回はその、なでしこジャパンの全メンバーを岩清水選手目線でご紹介していただきます。GKから、まずは三菱重工浦和レッズレディースの池田咲紀子選手です。
岩清水「本人確認はしていませんが(笑)、WEリーグがスタートしてからピンクの髪色がトレードマークになっています。所属しているレッズと戦ったときの印象としては足元のビルドアップ技術が非常に高い選手で、ウィークなポイントが見えづらいので戦いにくい相手です。ちなみに家で猫を飼っているそうで、私も猫好きなので、私とはよくインスタで猫トークをしている間柄です(笑)」
――続いて、INAC神戸レオネッサの山下杏也加選手です。
岩清水「昨年夏の東京五輪でもなでしこジャパンで正GKを務めていた選手です。もともと私とはチームメートだったのですが、日テレ・東京ヴェルディベレーザからINACに移籍して、現在WEリーグで首位に立っているのは、失点数1と少ないからで、山下選手のピンチを救うストップ力の貢献度が高いのかなと思っています。実はとてもやさしいかっこいい人で、誰かが重い荷物を持っていたら『自分が持つよ』って率先して声掛けできる素敵な人です」
――GK3人目です。日テレ・東京ヴェルディベレーザの田中桃子選手。
岩清水「ベレーザの育成組織で育ち、大和シルフィードで活躍して、またベレーザに戻ってきた選手なんですが、高身長で手足が長い、今時の子というか、モデルさんのようなスタイルを持った選手です。今はベレーザのスタイルであるビルドアップに積極的に取り組んでいる最中ですが、守備面での声掛けなど、代表に呼ばれてからまた一段階、責任感が強くなったなと感じています。これからの成長を期待できる選手なんですが、普段の彼女は私たちに手作りベーグルを持ってきてくれる、とても女性らしい人です。しかもそれがおいしくて評判がいいんです」