ロシアで羽生結弦に例えられる15歳ワリエワ 努力と才能でライバルたちに与える絶望
フィギュアスケートの欧州選手権(エストニア・タリン)は14日(日本時間15日)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)世界歴代最高得点で首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ロシア)が168.61点、合計259.06点で優勝。2位のアンナ・シェルバコワ、3位のアレクサンドラ・トルソワとともにロシア勢の表彰台独占を達成した。
欧州選手権V、ロシア識者が「彼女はユヅル・ハニュウのよう」と評す能力
フィギュアスケートの欧州選手権(エストニア・タリン)は14日(日本時間15日)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)世界歴代最高得点で首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ロシア)が168.61点、合計259.06点で優勝。2位のアンナ・シェルバコワ、3位のアレクサンドラ・トルソワとともにロシア勢の表彰台独占を達成した。
ミスしても誰も勝てない。まさに「絶望」と表現するに相応しい欧州女王になった。ワリエワは前半2本目の3回転アクセルで転倒するなど、ミスが出た。それでも、4回転サルコー、4回転―3回転の連続トウループなど、高難度のジャンプを完璧に決め、2位のシェルバコワに20点以上の差をつけて優勝。自身が持つフリー185.29点、合計272.71点には届かなかったが、強さが際立った。
北京五輪でも金メダル大本命に推される逸材の評価はロシア国内でも高い。欧州選手権で3度の優勝経験を持つマキシム・コフトゥン氏も才能を絶賛する一人。世界歴代最高得点をマークしたSP後、ロシアメディア「matchtv.ru」に対し、「カミラ・ワリエワは私たちの時代の稀有な才能を持つ非凡な人物です」とコメント。その上で、一人の選手になぞらえた。
「彼女は男子シングルのユヅル・ハニュウのようです」
言わずとしれた五輪連覇王者の羽生結弦。コフトゥン氏は「彼女はユヅル・ハニュウと同じく、努力と才能ある人の実例と言えるでしょう。彼女の中に何か魔法のようなものがあります。これは驚きです」と断言し、才能とともに努力で成長できる人格を絶賛した。「彼女はこの先、この記録を破るでしょう」とも語っていた。それほど、フィギュア界では抜けた存在なのだ。
異名は「絶望」。シニア1年目ながら、その非凡な能力で北京でも表彰台の頂点に立つ用意はできている。
(THE ANSWER編集部)