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帝京大が9連覇以来4大会ぶり復活V ラグビー大学選手権、5トライで27-14明大撃破

全国大学ラグビー選手権決勝が9日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が27-14で明大を下した。5トライを奪い、前人未到の9連覇を果たした2017年度以来、4大会ぶり10度目の復活優勝。1年時に連覇が途絶え、優勝の味を知らない今の4年生は最後の年に栄冠を手にした。明大は3大会ぶり14度目の日本一を逃した。

4大会ぶりの優勝を決め、喜ぶ帝京大の選手たち【写真:中戸川知世】
4大会ぶりの優勝を決め、喜ぶ帝京大の選手たち【写真:中戸川知世】

全国大学ラグビー選手権決勝

 全国大学ラグビー選手権決勝が9日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が27-14で明大を下した。5トライを奪い、前人未到の9連覇を果たした2017年度以来、4大会ぶり10度目の復活優勝。1年時に連覇が途絶え、優勝の味を知らない今の4年生は最後の年に栄冠を手にした。明大は3大会ぶり14度目の日本一を逃した。

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 先制したのは帝京大だった。前半5分、敵陣残り10メートル弱の左ラインアウト。こぼれたボールをCTB押川敦治が持ち込み、そのままインゴールに飛び込んだ。5-0の13分にはゴール左、残り約15メートルのラックから素早いパスで右に展開し、最後は大外のWTB白國亮大へ。防御を切り裂き、右中央へトライを決めた。34分にも残り10メートルから細かくパスを繋いで白國がトライを重ねた。

 前半終了間際には、白國がハーフウェイラインでインターセプト。会場をどよめかせながら50メートルを独走し、3トライ目を決めた。20-0で後半に突入。勝負所で攻めきれなかった明大は、後半9分にHO田森海音が残り5メートルから持ち込んで反撃のトライを奪った。CTB廣瀬雄也がコンバージョンを決めて7-20。東京五輪7人制日本代表のWTB石田吉平がボールを運び、攻撃の時間を増やしていった。

 しかし、帝京大の分厚いスクラムが立ちはだかった。23分に押し勝ってボールを奪うと、主将のPR細木康太郎が絶叫。勢いを増し、敵陣残り20メートル付近でボールを受けたNO8奥井章仁が、相手タックルをはねのけながら強引にトライまで持っていった。後半24分に明大FL福田陸人にトライを許すなど、27-14とされたが、そのまま逃げ切った。

 関東対抗戦1位・帝京大と同3位・明大のカード。両者が決勝で対戦するのは、帝京大が21-20で勝利を収めて9連覇を達成した17年度以来だった。

 細木主将は涙ながらに場内インタビューに立ち、「凄い嬉しいのと、これまでたくさんの応援、サポートしてくれた人に本当に感謝したいです」と第一声。「本当に僕たちラグビー部に対して、帝京大学の学長をはじめ、教員の皆様、監督やコーチ、家族、これまで応援してくれたファンのみんなだったり、これまで一緒に戦ってきた部員のみんながいたから、ここまで嬉しいんだろうと思います」と明かした。

 1年間の取り組みについて「細木主将に尽きると思う。細木主将が、本人が成長しながらしっかりと周りを逞しくしてくれた」と評した岩出監督。9連覇との比較を問われ、「連覇には連覇の良かった思いがたくさんあるけど、今年のチームは一度負けたところから上がっていった分、よりタフになった分、学生の魅力が高まった1年じゃないかと思うし、こういう結果を与えてもらってみんなで喜びたい」と感慨に浸った。

(THE ANSWER編集部)

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