今、欧州がこぞって絶賛する小林陵侑 「彼は鳥のようだ」と五輪王者が評した異次元ぶり
ノルディックスキー伝統のジャンプ週間で3年ぶり2度目の総合優勝を果たした小林陵侑(土屋ホーム)。史上初となる2度目のグランドスラムは逃したものの、初戦から3連勝で4戦1162.3点で圧勝した。その快挙は欧州では高く評価されており、代表入りが決まった北京五輪で金メダル獲得の期待も高まっている。
ジャンプ大国ドイツ紙「ジャンプして飛んで勝つ。簡単そうに見えて難しい芸術」
ノルディックスキー伝統のジャンプ週間で3年ぶり2度目の総合優勝を果たした小林陵侑(土屋ホーム)。史上初となる2度目のグランドスラムは逃したものの、初戦から3連勝で4戦1162.3点で圧勝した。その快挙は欧州では高く評価されており、代表入りが決まった北京五輪で金メダル獲得の期待も高まっている。
ジャンプの本場で「Ryoyu Kobayashi」の名前が轟いている。ジャンプ週間で2度目の総合優勝を達成した小林。日本でこそ扱いは小さいものの、欧州では大会期間中から、こぞって躍動ぶりが取り上げられていた。例えば、ジャンプ大国・ドイツ。
一般紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は2戦目終了時点で「ジャンプして飛んで勝つ。簡単そうに見えて難しい芸術だ。リョウユウ・コバヤシはアーティストだ。彼は長いスキー板を見事なまでに操る。彼を称賛する人の数は増える一方だ」と絶賛し、平昌五輪個人ノーマルヒル金メダリストのアンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ)は「彼はまるで鳥のように飛んでいく」と評したコメントを紹介した。
欧州衛星放送「ユーロスポーツ」ドイツ語版も第2戦が終了直後に、前ドイツ男子チームのヘッドコーチでユーロスポーツ解説者のヴェルナー・シュスター氏が「コバヤシはすでに圧巻のパフォーマンスを見せている。彼を倒せるのは彼自身しかいない」と称賛したことを紹介。「ただ、彼は時々やらかすので最後まで集中していかないと誰かにやられる可能性もある」と課題も挙げた。
また、オーストリア大衆紙「クローネン・ツァイトゥング」も2連勝後にドイツ代表のヘッドコーチが「ジャンプ週間は厳しいものになるだろう。彼(リョウユウ)のミスを待つしかない。彼が普通に飛べば、追いつくのは難しい」と語ったコメントを掲載していた。
第4戦は5位にとどまり、史上初となる2度目のグランドスラムは逃したものの、ライバル国の選手、関係者もおののく強さで総合Vを飾った小林。その後、北京五輪日本代表に決まり、金メダルの期待も高まりつつある。この勢いを継続し、北京の空を鳥のように舞うのか。自身2度目となる五輪は1か月後に迫っている。
(THE ANSWER編集部)