カシメロの王座保持をWBO発表 井上尚弥の対抗王者、前日計量回避も医学的根拠を提出
ボクシングのWBO(世界ボクシング機構)は23日、前日計量をキャンセルした世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座を剥奪しないことを発表した。王座剥奪の可能性があったが、世界戦線に生き残る形となった。
前日計量回避のカシメロは医学的根拠提出
ボクシングのWBO(世界ボクシング機構)は23日、前日計量をキャンセルした世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の王座を剥奪しないことを発表した。王座剥奪の可能性があったが、世界戦線に生き残る形となった。
WBOは公式サイトに声明文を掲載。これまでの経緯とともに「提出された証拠は十分に正当であるため、カシメロはWBO王座を保持する」と記した。
カシメロは11日(日本時間12日)に予定していたWBO1位ポール・バトラー(英国)との防衛戦の前日計量を直前でキャンセル。減量苦もあり、ウイルス性胃腸炎で入院したと海外メディアに報じられ、試合中止となった。WBOはカシメロ陣営に対し、正式な診断書と医療記録を期日まで提出するよう要求。医学的な証明ができなかった場合は、カシメロから王座を剥奪するとしていた。
同級暫定王者だったカシメロは、19年11月に正規王者だったゾラニ・テテ(南アフリカ)との試合で団体内王座を統一。20年9月には同級11位デューク・ミカー(ガーナ)に、今年8月には同級4位ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を相手に防衛を重ねた。
しかし、ともに選択試合だったため、WBOは今回の発表で次戦について指示。カシメロが所属するプロモート会社「プロベラム」に対し「この決定から15日間以内に、条件に従いカシメロ―バトラー戦をリスケジュールするかどうか決定する(必要がある)」とした。バトラーと試合をするかどうか、15日以内の決断が迫られた。カシメロが新たな日程を拒否すればベルトを剥奪されるという。
バンタム級では、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)、WBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)が4団体統一を狙っている。
(THE ANSWER編集部)