空手形・清水希容の五輪銀に悔しさ 大野ひかるがV2「家のテレビで見て引退も考えた」
空手の全日本選手権が12日、東京・日本武道館で行われ、女子形・大野ひかる(大分市消防局)が2年連続2度目の優勝を飾った。東京五輪は銀メダルを獲得した清水希容(ミキハウス)との代表争いに敗れて出場できず。一時は引退も考えた中で強さを見せた。
空手全日本選手権
空手の全日本選手権が12日、東京・日本武道館で行われ、女子形・大野ひかる(大分市消防局)が2年連続2度目の優勝を飾った。東京五輪は銀メダルを獲得した清水希容(ミキハウス)との代表争いに敗れて出場できず。一時は引退も考えた中で強さを見せた。
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大野は8人による予選ラウンドを1位通過。4人のうち1人が決勝に進めるランキングラウンドでも、パープーレンを披露して勝ち進んだ。大内美里沙との決勝は得意形のスーパーリンペイで勝利。大きな拍手を受け、優勝インタビューでは涙がポロポロ。昨年決勝は清水の8連覇を阻止しながら、五輪には出られなかった。
「追う側から追われる側に変わり、去年のパフォーマンスを更新しないといけないと思っていた。五輪もある中、いい方向に進まず不安な毎日でした。目標の五輪を家のテレビで見て引退も考えた年。それを乗り越えてここに戻って来られたので、もっともっと高みを目指していきたいです」
形は相手と直接対決せず、仮想の敵を倒すことを目的とし、技の正確性や力強さ、表現力などで優劣を決める競技。その道に終わりはない。「まだまだ自分の形、パフォーマンスを追求したい。支えてくださる方に恩返しをしたかった」。現役続行を選び、11月の世界選手権は決勝進出。五輪女王のサンドラ・サンチェス(スペイン)に敗れたものの、堂々の準優勝だった。
「辛いことも経験し、連覇した私にしかできない形がある。私にしかできない形を追求したい」。清水が出場しなかった中、客席を沸かせた29歳。13日には、18日開幕のアジア選手権(カザフスタン)に向けて出発する。
(THE ANSWER編集部)