井上尚弥、迎え撃つ王者陣営は低い下馬評を歓迎 「それこそが最高の彼を引き出す」
不利の下馬評こそが王者の原動力、「勝機なしとされることが最高の彼を引き出す」
コールドウェル氏は井上戦をトレーナーとしても誇りとし、王者ながらも愛弟子の勝利は「最大の番狂わせ」とまで言い切っている。17階級のボクサーの実力を比較する「パウンド・フォー・パウンド」で世界10傑に入る井上の恐ろしさは熟知しているようだ。
だが、マクドネルを支える参謀は、決して負ける準備はしていない。
「いいかい、どれだけ厳しい戦いになるのか理解している。だが、自分もジェイミーも知らないものは何もない。彼は人々に不利と言われることを愛している。勝機なしとされることもね。なぜなら、それこそが最高の彼を引き出すんだ」
不利の下馬評こそが、王者を引き立てる材料になることを強調。そして今回のようなビッグマッチこそ、マクドネルが待ち望んでいた対戦だとも言う。
「クオリティの高い相手と戦うが、それこそがジェイミーがずっと続けてきたことでもある。彼は敵地で、簡単ではない相手を倒してきた。だから、遠征は全く影響ないんだ。彼には素晴らしいオペレーターもともにいる。最大限の衝撃を与える完璧な準備を整えるだろう」
これまでも敵地で白星を重ねてきたマクドネル。母国のブックメーカーも井上勝利を大本命とするオッズを付けるほどの一戦だが、逆風が吹けば吹くほど、英国の王者は勝機を見出せるようだ。
(THE ANSWER編集部)