ボクシング入江聖奈、大学で引退の意思変わらず 五輪後は迷い「やっぱりやっちゃおうか」
アマチュアボクシングの全日本選手権最終日は28日、東京・墨田区総合体育館で各階級の決勝が行われた。女子フェザー級では、東京五輪同級金メダリストの入江聖奈が同じ日体大の松持亜実に1回1分15秒でRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。五輪後初の大会を制し、3年(2大会)ぶり2度目の優勝を果たした。
アマチュアボクシング全日本選手権
アマチュアボクシングの全日本選手権最終日は28日、東京・墨田区総合体育館で各階級の決勝が行われた。女子フェザー級では、東京五輪同級金メダリストの入江聖奈が同じ日体大の松持亜実に1回1分15秒でRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。五輪後初の大会を制し、3年(2大会)ぶり2度目の優勝を果たした。
入江は同期に容赦しなかった。初回から攻勢に出ると、得意のジャブで押し込み、左のコンビネーションを披露。ワンツーでスタンディングダウンを奪った。立て続けに攻めて75秒RSC勝ち。「相手が同期で凄く複雑ですけど、まあよかったんじゃないですかね」と振り返った。
試合後の取材では笑顔を交えて対応。五輪女王として臨み「今までの全日本と違って五輪後で緊張する。無事に優勝できてよかった」と安堵した。27日の準決勝前夜は、緊張で眠れず「羊を96匹まで数えた」と話していたが、昨夜も午後9時に就寝しながら深夜1時に目が覚めたという。
「そこから3時間半くらい起きていて、その後に2時間半くらいしか寝ていない。睡眠のとり方が課題なのかな。(緊張の理由は)なんででしょうね。凄く緊張していた。カッコいいところを見せたいという欲深いところもあるんですかね。注目はありがたいことなので、睡眠に支障をきたさないようなメンタルになりたい」
ボクシングは大学までと決めていたが、五輪後1か月は「やっぱりやっちゃおうか」と迷ったという。しかし、大学やジムなど社会人になって以降の姿を考えると「自分がどこでボクシングをしているか想像がつかない」と、五輪の時に公表したあと1年で引退する意思は変わらず。「でも、気まぐれなところもある。とりあえず辞める予定です」と笑った。
次の目標は来年9月のアジア選手権。「攻撃は1段階で終わっているので、あと2段階、3段階といけたら、もっと凄いことになる。9月のアジア大会で金メダルを獲れば、女子では初。(五輪に続く)初を獲れたら」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)