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圧勝のボクシング入江聖奈「昨夜は羊を96匹数えた」 五輪金メダル後初実戦に大緊張

アマチュアボクシングの全日本選手権第4日が27日、東京・墨田区総合体育館で行われた。女子フェザー級準決勝では、東京五輪同級金メダリストの入江聖奈(日体大)が美坂穂香(青森大)に2回1分54秒でRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。五輪後初の試合を制し、2大会ぶり2度目の優勝に向けて28日の決勝に進出した。

準決勝に勝利するも、取材で「まだまだ鍛錬が必要」と語った入江聖奈【写真:浜田洋平】
準決勝に勝利するも、取材で「まだまだ鍛錬が必要」と語った入江聖奈【写真:浜田洋平】

アマチュアボクシング全日本選手権

 アマチュアボクシングの全日本選手権第4日が27日、東京・墨田区総合体育館で行われた。女子フェザー級準決勝では、東京五輪同級金メダリストの入江聖奈(日体大)が美坂穂香(青森大)に2回1分54秒でRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。五輪後初の試合を制し、2大会ぶり2度目の優勝に向けて28日の決勝に進出した。

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 入江は初回から積極的に動いた。タイミングのいいパンチでスタンディングダウンを奪取。鮮やかにワンツーも決めた。2回もフック、ボディーの左を当てると、ワンツーで2度目のスタンディングダウン。再開後も小刻みな動きでパンチをかわし、最後もワンツーでRSCだ。2回1分54秒で決着。金メダリストの貫録を見せつけた。

 試合後は笑顔で相手と握手を交わした。初戦はシードとなり、この日の準決勝が初戦。実力差を見せつける内容だったが「一昨日の夜くらいから凄くドキドキしていた。『羊が1匹』とかあるじゃないですか。昨日の夜はあれを96匹まで数えていてめっちゃ緊張していたんですけど、なんとか勝ててよかったです」と“入江節”で振り返った。

 五輪後は日本女子初の金メダルの快挙に加え、明るいキャラクターでテレビ番組などに引っ張りだこだった。忙しい中でも武器の左ジャブに加え、課題のボディーを練習。「2ラウンド目から意識するようになったらコンビネーションが効果的に決まるようになった」と及第点を与えつつ、「男子選手みたいに綺麗に打てたらいいんですけど、ちょっとまだその域まで行けていない。まだまだ鍛錬が必要だなと思いました」と謙虚だった。

 決勝は同じ日体大の松持亜実と対戦。「(全日本は)ちょっとカッコよく言ったら、世界に羽ばたくためのスタート地点。ここを獲らないと国際大会にも派遣してもらえないので、何が何でも獲るぞという気持ちで頑張りたいと思います。また謙虚にいきたいです」と意気込んだ。

(THE ANSWER編集部)


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