[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

プロか、引退か、アマで現役続行か ボクシング平仲Jr.の揺れた胸中「未練があった」

アマチュアボクシングの全日本選手権第3日が26日、東京・墨田区総合体育館で行われ、2回戦から登場した男子ウェルター級・平仲信裕(沖縄県ボクシング連盟)が石灘隆哉(エイベックス)に1-4で判定負けした。元WBA世界スーパーライト級王者で1984年ロサンゼルス五輪代表の明信氏を父に持つ25歳。プロ転向か、引退か、アマで現役続行か。東京五輪代表を逃した後、揺れる心境の中で戦ってきたことを明かした。

2回戦で判定負けした平仲信裕の揺れていた心境とは【写真:浜田洋平】
2回戦で判定負けした平仲信裕の揺れていた心境とは【写真:浜田洋平】

アマチュアボクシング全日本選手権

 アマチュアボクシングの全日本選手権第3日が26日、東京・墨田区総合体育館で行われ、2回戦から登場した男子ウェルター級・平仲信裕(沖縄県ボクシング連盟)が石灘隆哉(エイベックス)に1-4で判定負けした。元WBA世界スーパーライト級王者で1984年ロサンゼルス五輪代表の明信氏を父に持つ25歳。プロ転向か、引退か、アマで現役続行か。東京五輪代表を逃した後、揺れる心境の中で戦ってきたことを明かした。

 3年ぶり5度目の全日本は1試合で終えた。平仲は右のオーバーハンドなどを繰り出したが、打ち終わりを狙われてワンツーを被弾。攻撃は大振りに終わり、左右のフックやボディーなどをもらった。「全然、動けなかった」。これまで3度4強入りした実力者。悔しそうに大粒の汗を拭い、リングを降りた。

 東京五輪出場はかなわず、引退も考えた。19年春に芦屋大を卒業後は地元の沖縄へ。同年秋の全日本社会人選手権を最後に「アマに区切りをつけようか」とプロ転向も考えた。猛者揃いの中量級でプロの世界王座を獲った父。「自分は階級的にプロは厳しい」と過酷さをよく知る。「アマにも未練があった」。沖縄連盟からの打診もあり、今年の三重国体を目指すと決めた。

 6月から本格的に練習を再開。しかし、大会は中止になり、またもコロナ禍が障壁となった。モヤモヤを拭いきれず、ターゲットを全日本に変更。予選から勝ち上がり、この日の本戦までたどり着いた。

 引退するか揺れた時、父が放った言葉が印象に残っている。「もったいないなぁ」。24年にはパリ五輪が控えるが「五輪にそこまでこだわりはない」という。だが、次の目標は確かにある。「アマで燃え尽きる。オヤジも『こんなのじゃ、まだまだ』と言っている雰囲気がある」。今、終わるのはもったいない。25歳。再起は始まったばかりだ。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


W-ANS ACADEMY

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集