「フィギュアはジャンプがすべてではない。でも、それを極めれば頂点に立てる」

　4回転をこなすようになり、練習仲間の男子選手から4回転ジャンプの跳び方について尋ねられるほどだという。そして、トルソワはこんなことも語ったと紹介されている。

「男子スケーターと競うことにとても興味を抱いているの。だけど、今の規定ではそれは不可能ね。私はすべてのジャンプを愛しています。フィギュアはジャンプがすべてではないけど、でも、それを極めれば頂点に立つことができます」

　男子選手と争うことに興味を示したトルソワ。もちろん、フィギュアは男女別で競うものだが、そんな野望も生まれてくるくらい、ジャンプに自信を持っているのだろう。

　まだ13歳。体型が変化する可能性があり、体の成長と向き合いながら飛躍を目指すことになる。それでも、22年北京五輪へ向け、フィギュア界の常識を覆す逸材が生まれたことは間違いない。