渋野日向子と初同組の不動裕理 通算50勝の最強女王が長所に言及「見てて気持ちいい」
女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で第2日が行われ、渋野日向子(サントリー)は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算6オーバー。予選落ちが濃厚となったが、同組で回った永久シード選手のレジェンド・不動裕理(フリー)は長所を語った。
国内ツアー・伊藤園レディス第2日
女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で第2日が行われ、渋野日向子(サントリー)は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算6オーバー。予選落ちが濃厚となったが、同組で回った永久シード選手のレジェンド・不動裕理(フリー)は長所を語った。
ツアー通算50勝、2000年から6年連続賞金女王など無敵を誇った45歳。不動は渋野と初めて同組となった。4オーバーの自身のプレーには「2日間ともショットは悪くなかったんですけど、いいショットがうまくピンに絡まず、あとはショートパットが悪かった」と語り、渋野について「テレビで見ているよりも、近くで見た方がスイングにキレがある。見ていて気持ちがいいプレーをしていると思った」と語った。
渋野は10月以降に2勝など好調だったが、今週は苦戦。それでも、不動は「ティーショットはショートカットまではいかないけど、点で狙ってきているのを感じた」と長所に言及。「私は保険をかけて安全に行く。球筋を考えると彼女も安全なんですけど、安全に攻めるというか、私にとっての保険をあまりかけていないと思いました。今、ピン位置が凄い端に切られていることが多い。そうやって攻めるからバーディーが獲れるのだと思います」と語った。
自身は10月で45歳になり、シニアツアーに出てもいい年齢。それでも、永久シード選手としてレギュラーツアーの出場を続け、今季は13試合目となった。「練習は試合に出る時は毎日していますが、予定がなかったらだいぶ減りますね。なるべく週1、2回はしますけど、試合という目標がないと私の場合はやるぞっていう気にはならない。でも、月1回は出ているのでほぼやっています」。ただ、目標設定が難しいという。不動ならではの悩みを明かす。
「やっぱり永久シードをもらうと数字が関係なくなる。目に見える数字は関係なく試合に出られるし、自分のゴルフの回数も減って年を取ると実力も下がる。どういうふうにしていけばいいのか、やっぱり悩むところ。答えは出ていない。でも、とりあえず試合に出られるから楽しんでやろうと思っています。普通の選手は実力がないと出られないので、出られるのは幸せなこと。自分なりに楽しもうと思っています」
来年以降については「成績が出ないから辞めるっていう普通の形も面白くないなって。なので、どうしたらいいと思いますか?(笑)」と報道陣に逆質問。どんどん出てほしいと言われると、「トレーニングは変えていない。年齢と体重だけは確実に増えている(笑)。もうちょっと頑張ればいけるんじゃないかっていう気もします」と明かした。
渋野ら1998年度生まれの黄金世代や、22歳の稲見萌寧(都築電気)、21歳の古江彩佳(富士通)など若い選手たちが中心に立つツアー。不動は「アグレッシブに攻めていくゴルフが最近の子は多い。ライバルがいることは凄くいいことなので、どんどんみんなに頑張ってほしい」とエール。活躍できていない選手に対しても「19歳、20歳で優勝して賞金女王争いをしているけど、その時に活躍していなくてもゴルフ生活は長いので、焦らずにやってほしい」と願った。
(THE ANSWER編集部)