世界体操最終日

　体操の世界選手権は24日、福岡・北九州市立総合体育館で最終日の種目別決勝が行われ、東京五輪代表の18歳・芦川うらら（静岡新聞SBS）が平均台で金メダルを獲得した。1954年ローマ大会を制した池田敬子（旧姓・田中）以来、日本人では67年ぶりの快挙となった。得点は14.100点（Dスコア5.900、Eスコア8.200）。村上茉愛（日体ク）は平均台銅メダルだった。

　前の選手の得点がなかなか発表されず、芦川は数分間待たされる形となった。それでも、冷静に演じ切って拍手喝采。東京五輪は6位だった平均台のスペシャリストが初出場で快挙を果たした。

　村上はややバランスを崩す場面もあったが、なんとか堪えると会場はどよめき。最後まで演じ切り、客席に向かって拳を立てた。得点は13.733点（Dスコア5.800、Eスコア7.933）。午後6時35分から東京五輪で銅メダルを獲得した本命の床運動を控えている。

　今大会個人総合女王の21歳アンゲリナ・メルニコワ（RGF＝ロシア連盟）は序盤で落下。7位（12.400点）に終わった。パウリネ・シェーファー（ドイツ）が銀メダル（13.800点）だった。