[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

内村航平は休養へ「休んでいろいろ考えたい」 鉄棒6位、進退は熟考「簡単じゃない」

体操の世界選手権は24日、福岡・北九州市立総合体育館で最終日の種目別決勝が行われ、内村航平(ジョイカル)は鉄棒14.600点で6位に終わった。メダルは獲得できず、会見では進退について言及。しばらく休養することを明言した。

内村航平【写真:アフロスポーツ】
内村航平【写真:アフロスポーツ】

世界体操最終日、内村航平が進退に言及「今決めることではない」

 体操の世界選手権は24日、福岡・北九州市立総合体育館で最終日の種目別決勝が行われ、内村航平(ジョイカル)は鉄棒14.600点で6位に終わった。メダルは獲得できず、会見では進退について言及。しばらく休養することを明言した。

 内村は、H難度の離れ技「ブレトシュナイダー」で少し肘が曲がったものの、バーを確実に掴んだ。カッシーナ、コールマンと離れ技を次々と披露。着地は内村らしく微動だにせず、完璧に決めた。会場はスタンディングオベーションで大歓声。生きるレジェンドは噛み締めるように両拳を握り、右腕を突き上げて拍手に応えた。しかし、得点は伸びず14.600点だった。

 会見では今後の予定について語った。「これからなんですけど、本当に2008年くらいですかね。ずっと日本代表でやってきて、ずっとまともに休んでいない。この後、他の選手は全日本団体があるけど、僕は試合がないので、とりあえず休んでからいろんなことを考えたい」と休養することを明言。進退はすぐに決めず、熟考する方針を語った。

「みんな気になっていると思いますけど、現役を続行するかしないか、ですよね。でも、実際これはですね。僕が別に今決めることではない。(村上)茉愛ちゃんみたいに『最後』と決めているなら言えるけど、僕はそんな簡単じゃない。続けるにしても、辞めるにしても相当考えないといけない。でも、別に辞めるという選択肢も、続けるという選択肢も別に今する必要はないですよね。

 体操をやることに対して、今日結果じゃないものを知れた気がする。『スポーツは結果が全て』とさっきも言いましたけど、『結果が全てじゃないな』とも思った。そこの追求はこれからやってみたい。今の自分にできることは全て出せた。結果を気にせずお客さんに見てもらう、楽しんでもらうのはできた。体操は『自分が自分であることを唯一証明できるもの』です」

 内村は両肩痛など満身創痍の状態が続き、20年から鉄棒に専念。東京五輪は種目別鉄棒のみ出場したが、まさかの落下で予選落ちしていた。失意の五輪からちょうど3か月。生まれ故郷の北九州市で演じ切り「もうこれ以上ないです。やり切ったというのが正直な気持ち」と振り返った。完璧な着地については「(得点は)いい練習が積めなかったのが理由。その中でも、あの着地で全てを伝えられたのかなと思いますね。あの着地はもうできないですね。もう出せないです」と満足した様子だった。

(THE ANSWER編集部)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集