五輪&世界体操で連続メダル 鞍馬銀の萱和磨「今回獲ってこそ本物。次は個人総合で」
体操の世界選手権は23日、福岡・北九州市立総合体育館で種目別決勝が行われ、24歳の萱和磨(セントラルスポーツ)が鞍馬14.900点で銀メダルとなった。東京五輪で銅メダルを獲得した得意種目。21歳の南一輝(仙台大4年)が床運動14.766点の銀メダルとなり、日本勢2人がメダルを獲得した。スティーブン・ネドロシク(米国)が15.266点で金メダル。萱は床運動14.533点で6位とし、24日にも平行棒の決勝を予定している。
世界体操、萱和磨は中国選手と全く同じスコアで銀メダル
体操の世界選手権は23日、福岡・北九州市立総合体育館で種目別決勝が行われ、24歳の萱和磨(セントラルスポーツ)が鞍馬14.900点で銀メダルとなった。東京五輪で銅メダルを獲得した得意種目。21歳の南一輝(仙台大4年)が床運動14.766点の銀メダルとなり、日本勢2人がメダルを獲得した。スティーブン・ネドロシク(米国)が15.266点で金メダル。萱は床運動14.533点で6位とし、24日にも平行棒の決勝を予定している。
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萱は途中でややバランスを崩した場面もあったが、着地まで演じきった。客席に深々と一礼。拍手を浴びると、力強く拳を握った。翁浩(中国)と並ぶ14.900点。得点が並んだ際に比較するDスコア、Eスコアもそれぞれ6.600と8.300で並び、珍しい同着でメダル獲得となった。
萱は会見で「ここまで五輪が終わってから特別調子がよかったとは思わないけど、今のコンディションをわかった上で練習してきた。銀メダルにも価値があるけど、(中国製の器具など)今までと違った中で銀メダルを獲れたのはいい経験になった。今のベストを尽くしたし、アメリカの選手も強かったし、やるべきことをやった」と心境を吐露。成長を見せたが、優勝を狙っていただけに「やっぱり金メダルがいい」と悔しさも見せた。
「落下こそしなかったけど、会場の歓声が何か変だなというのもあった。異様な雰囲気。言い出したらキリがないけど、この結果を十分受け止めてさらに上がっていけると思う。(今大会の中国製の器具で)めちゃくちゃ練習してきた。一日も休んでいない。鞍馬は毎日やって、この日に合わせるためにやってきた。ミスのない演技ができたので、プラン通りにできた。
今回の銀メダルもそうですし、僕の中で鞍馬は五輪でメダルを獲ったプライドもある。五輪は狙って獲ったというより、最後まで何が起こるかわからない中で自分の演技をして獲った。今回獲ってこそ本物だと思っていた。次は個人総合で獲りたいので、鞍馬以外の種目も強化したい」
東京五輪男子主将として団体総合で銀メダル、種目別鞍馬で銅メダルに輝いた。世界体操は19年大会に団体総合と平行棒で銅メダル。今大会は跳馬以外の5種目にエントリーし、20日の予選は鞍馬14.933点の7位で通過していた。24日の平行棒決勝へ「最後の着地まで気を抜かずに演技をしたい。せっかく日本での開催で有観客で試合ができる。楽しいし、ワクワクが止まらない。雰囲気を楽しみたい」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)