カシメロ、井上尚弥らと次戦叶わず「動揺」と母国識者「ビッグファイト望みながら…」
ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は12月11日に同級1位ポール・バトラー(英国)との指名試合を行うと報じられている。約1170万円というファイトマネーの安さについて母国メディアに指摘されていたが、フィリピン識者は「入札額の安さのフラストレーションは不運なバトラーに注がれる」と分析している。
ファイトマネー1170万円で12月に指名試合を戦うカシメロ
ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は12月11日に同級1位ポール・バトラー(英国)との指名試合を行うと報じられている。約1170万円というファイトマネーの安さについて母国メディアに指摘されていたが、フィリピン識者は「入札額の安さのフラストレーションは不運なバトラーに注がれる」と分析している。
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「熟練のアナリストはジョンリエル・カシメロと対決で、ポール・バトラーの苦痛の終わりを予測」と見出しで特集したのはフィリピン地元メディア「GMAニュースオンライン」だった。今回のタイトルマッチは両陣営とは別のプロモーション会社「プロベラム」が興行権を手にしたが、両選手がファイトマネーとして分け合うことになる入札額について「わずか10万5000ドル(約1170万円)」と記事では報じている。
記事によると、フィリピン人アナリスト、エド・トレンティーノ氏は「彼はノニト・ドネアとナオヤ・イノウエとのビッグファイトを切望しながら実現しなかったので、動揺している。安い入札額のフラストレーションはこの不運なバトラーに注がれることになる」と予想。ビッグマウスで井上とドネアを挑発していたカシメロだが、記事では「かなり格安の給料でバトラーとの対面を余儀なくされた」と分析している。
一方、トレンティーノ氏はカシメロ優位について疑問の余地なしとみている様子だ。「ジョンリエル・カシメロはこのファイトで勝利する大本命だ。間違いなく、バトラーは優秀な元世界王者だが、彼のスタイルをみれば、カシメロにおあつらえむきだ」と断言。バトラーには2018年から2度しかKO勝利を記録していないデータから「バトラーにとってはパンチ力がネガティブ材料」と持論を展開していた。
(THE ANSWER編集部)