体操次世代エースの自覚 個人総合にこだわる21歳畠田瞳「村上選手が抜けるのもある」
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。東京五輪代表の21歳・畠田瞳(セントラルスポーツ)は競技を終えた時点で個人総合暫定3位となり、決勝進出ラインに入った。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
世界体操が開幕
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。東京五輪代表の21歳・畠田瞳(セントラルスポーツ)は競技を終えた時点で個人総合暫定3位となり、決勝進出ラインに入った。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
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次世代エースの覚悟を滲ませた。畠田は最初の段違い平行棒(13.933点)を終えると、笑顔でガッツポーズを決めた。4種目を終えて暫定4位。「不安はあったけど、その割には最低限の演技ができた。予選としてはいい流れで演技ができた。拍手をもらえてありがたかったです」と喜んだ。
父はバルセロナ五輪団体銅メダルの好章氏。元選手の母・友紀子さんに指導を受け、体操一家で育った。2019年ユニバーシアードで団体、個人総合、段違い平行棒、平均台で4つの金メダルを獲得。東京五輪は団体総合5位に貢献した。
この日の床では「自分の中で久々にハマったなっていうような演技ができました」と笑顔。エースの村上茉愛とともに戦い、「やっぱり村上選手と一緒に出たかったなっていうのがあった。自国開催で自分だけで出るのがプレッシャーで、自国開催で決勝に日本人が誰もいなかったらどうしようというのがあった」と安堵した。
今大会が現役最後となる可能性もある村上は、足首故障の影響で床運動と平均台のみの出場。日本勢4人のうち唯一個人総合に臨む畠田は、こだわりを明かした。
「自分の体操のスタイルは個人総合で活躍していくこと。これから村上選手が抜けたりとかもあるし、自分が次のエースになるには個人総合で海外選手と戦っていかないといけないので個人総合にこだわっています。今まで先輩方に教えてもらったり、伝えてもらったりした分、次は自分が後輩たちを引っ張っていかないといけない。自分がキャプテンになっていく時にプレッシャーにも対応していかないといけない」
強い想いを表現した21歳。「(今のチームは)全員が五輪メンバーなので、団体で試合をしていますし、いい雰囲気ではあると思います。最低限、今日のような演技をやって、細かい部分の修正点を改善してもっと上を目指していければ」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)