世界体操、人数上限なしの有観客で開幕 村上茉愛が暫定首位「応援の力に助けられた」
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。日本の村上茉愛(日体ク)は床運動14.166点の暫定首位。銅メダルを獲得した東京五輪と同じスコアをマークした。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
世界体操が開幕
体操の世界選手権は18日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕し、女子予選が行われた。日本の村上茉愛(日体ク)は床運動14.166点の暫定首位。銅メダルを獲得した東京五輪と同じスコアをマークした。今大会は個人種目のみで争われ、19日に女子予選の残り、21日に個人総合女子決勝、23、24日に種目別決勝が行われる。
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左足首を痛めている中、村上が華麗に舞った。得意の床運動に登場。一つ一つの技に拍手が注がれ、途中から手拍子が自然発生した。H難度の大技「シリバス」にも成功。Dスコアは5.800、Eスコアは8.366をマークし、計14.166点は五輪銅メダルの時と同じだった。得点を聞くと、両手を叩いて喜びを表現。チームメイトとハイタッチを交わした。
会見では「全体的に言えば準備不足でもあるし、足首の怪我の不安、久々にお客さんがいる不安、日本での試合というのもある。平均台は足ががくがくでした。本命の床で演技をするために、その流れで平均台だった。応援の力に助けられた試合だった」とコメント。さらにこう続けた。
「凄く身近な人の応援をもらった。お客さんのいることの幸せを感じた。五輪なのにお客さんがいない違和感から解放された。これこそが試合だと思う。準備不足なのに、たくさんの人に応援してもらって、20年以上やった経験だけを信じてやった」
平均台では13.400点(Dスコア5.600、Eスコア7.800)。今大会で引退する可能性もあり「感情がいろいろ考えるけど、五輪の時からそうだけど一回、一回がずっと全力。その一回を無駄にしないような最高の演技をしたいと思います」と決勝を見据えた。
東京五輪・パラリンピックの閉幕以降、国内で行われる初の大規模な国際大会。56か国・地域から300人超の選手が参加する。世界体操の日本開催は2011年東京大会以来3度目、27日から始まる世界新体操との同時開催は初となる。政府の行動制限緩和に関する実証実験の対象となり、人数上限のない100%有観客で開催。入り口ではワクチン接種証明や陰性証明書などが求められた。
(THE ANSWER編集部)