渋野日向子が1打差3位浮上 「むしゃくしゃ」の後半粘り2週連続V射程「少しは大人に」
女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディース第2ラウンド(R)が16日、千葉・東急セブンハンドレッドC(パー72、6679ヤード)で開催された。前週、約1年11か月ぶりに優勝した渋野日向子(サントリー)は、8バーディー、2ボギー。今季自身ベストスコアタイの66で通算11アンダーとし、5位から首位に1打差の3位に浮上した。17日の最終Rは、首位で通算12アンダーの勝みなみ(明治安田生命)、古江彩佳(富士通)との最終組から2週連続優勝を狙う。
富士通レディース第2R
女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディース第2ラウンド(R)が16日、千葉・東急セブンハンドレッドC(パー72、6679ヤード)で開催された。前週、約1年11か月ぶりに優勝した渋野日向子(サントリー)は、8バーディー、2ボギー。今季自身ベストスコアタイの66で通算11アンダーとし、5位から首位に1打差の3位に浮上した。17日の最終Rは、首位で通算12アンダーの勝みなみ(明治安田生命)、古江彩佳(富士通)との最終組から2週連続優勝を狙う。
渋野はしぶとかった。13、14番を連続ボギーにするも、16、17番で連続バーディー。集中した表情のまま最終18番パー4の第1打を放った。ボールは270ヤード先のフェアウェー中央をとらえ、第2打をピン右3メートルにつけた。バーディーパットは外したが、最終Rは1打差首位の勝、古江と最終組で回ることになった。
「後半はむしゃくしゃしました。でも、少しは大人になりましたかね。トータルで見たら6つ伸ばせましたし、明日につながるゴルフができたと思います。気持ち悪かったショットは昨日よりはましでした。寝たら直った感じで、縦距離も合うところが多かったです」
前半の9ホールは、6バーディー、ボギーなしの30で、瞬く間に単独首位に立った。しかし、13番で今大会初めてのボギーをたたいた。「1メートルの曲がらないラインをひっかけました」。これが唯一のミスパットだったが、実は、トップ10入りが始まった4週前からパットには手応えを感じていた。
「いろんなコースを経験する中で、曲がるラインでもジャストタッチで打てるようになってきました。前よりも深くラインを読めるようになった感じです」
今大会も5メートル以内のパットを多く決めている。伸ばし合いの様相で最終的には「パット勝負」になる展開が予想されるが、今の渋野は「勝てる要素」を持ち合わせている。
1年11か月ぶりの優勝となった前週は2打差からの逆転。今回は1打差で、「狙わないわけにはいかない位置」と表現した。それでも、強気一辺倒だった2019年当時とは違う言葉で、最終Rのポイントを語った。
「明日は天気も崩れるかもしれませんし、出だし攻めることができるか分かりません。1打1打集中して、リスクの少ないゴルフをしたいです。18番はムズ過ぎて、ヤベ~バンカーもあります。できれば、そこで狙わなくていい展開にしたいですね」
強さを取り戻し、大人になった渋野が、努めて冷静に自身初の2週連続優勝を狙いにいく。
(THE ANSWER編集部)