「1.7」開幕のラグビー新リーグ「リーグワン」 幹部が掲げる成功への3つのポイント
キックオフ時間は未確定、ファンがチケット購入を戸惑う現状も
同理事長は会見で、「成功のポイントは3つだと思う。1つ目は常にチーム、選手、ファン、地域の方々を中心に考えること。企業経営もそうですけど、何か迷った時に立ち返るところが必要です。2つ目は、新しい取り組みです。様々なステークホルダー、つまりチーム、チームを応援する母体企業、我々のリーグ、日本協会、リーグを応援していただく企業。その皆さんとビジョンを共有しながら、強固な信頼関係を作っていく。3つ目は、様々な企業と共創パートナーとして、新しいタイプのラグビー体験、ファンエンゲージメントを作っていくこと。こういった新しいアプローチでのマーケティングプランの展開がポイントになると思います」と新リーグの可能性を訴えた。
その一方で、課題も浮上する。従来の企業スポーツという形態だったTLからプロ化への移行を大きな目標に掲げるLOだが、今回の日程発表も当初の予定から1カ月遅れるなど、参入チームからは運営力を不安視する声もある。試合日程、チケット販売をこの日発表したが、各試合のキックオフ時間は未確定など、ファン側から見ればチケット購入を戸惑うような現状もある。
コロナ禍などによる影響もあるが、同理事長は「最初は生みの苦しみはあると思います。どうしても一部遅れたり、一部当初の予定通りいかない。これは商売や新しい事業では当たり前の話で、大事なのは、そういうことが起きた時に、いかに速やかに皆さんと共有し、代替案として何をするべきかというスピード感のあるアクションが重要だと思います」と強気の姿勢で、2か月後のキックオフ、そして新リーグの成功へ意欲を見せる。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)