【平昌 夢の跡】平野歩夢が放った輝き 五輪初の連続4回転を決めた19歳が世界を虜に
3日間にわたり、話題を呼んだ名場面を振り返る連載「平昌 夢の跡」。第2回はスノーボード男子ハーフパイプで2大会連続の銀メダルを獲得した平野歩夢(木下グループ)にスポットを当てた。
「名場面総集編」平野が五輪史上初の連続4回転に成功 絶対王者との激闘は五輪屈指の名勝負
3日間にわたり、話題を呼んだ名場面を振り返る連載「平昌 夢の跡」。第2回はスノーボード男子ハーフパイプで2大会連続の銀メダルを獲得した平野歩夢(木下グループ)にスポットを当てた。
大会前半戦の主役は、間違いなくこの19歳だった。
160センチの小さな体が、天高く舞い上がった。2月14日の決勝の2回目。「ダブルコーク1440」の連続技を炸裂させた。五輪史上初の連続4回転の成功に、会場は熱狂に包まれた。95.25点を叩き出し、2本目終了時点でトップに立った。3本目に“絶対王者”ショーン・ホワイトが完璧な演技で97.75点をマークし、銀メダルとなったが、「アユム・ヒラノ」に降り注いだ拍手は、レジェンド・ホワイトにも劣らなかった。
平昌の前半戦を彩った、大会屈指の名勝負。その直後に平野は「THE ANSWER」に独占コメントを寄せた。
「一度、去年バチバチでやり合って勝ったけど、五輪でも勝ちたかった。3本目しっかり決めたかったですね」
この大舞台だからこそ勝ちたかった――。偽らざる思いを語ってくれた。