日本馬2頭参戦の凱旋門賞 英専門紙が展望「日本の張り裂ける想いに終止符打てるか」
海外競馬のG1凱旋門賞(芝2400メートル)が3日、パリ・ロンシャン競馬場で行われる。日本馬から2頭が参戦する欧州競馬の最高峰、英専門紙「レーシングポスト」が展望している。
今夜発走の欧州競馬最高峰G1、日本からクロノジェネシス&ディープボンド参戦
海外競馬のG1凱旋門賞(芝2400メートル)が3日、パリ・ロンシャン競馬場で行われる。日本馬から2頭が参戦する欧州競馬の最高峰、英専門紙「レーシングポスト」が展望している。
日本のファンの注目を集めるのは日本から参戦する2頭。記事では「クロノジェネシスとディープボンドは日本の張り裂けるような想いに終止符を打つことができるだろうか?」と触れている。グランプリ3連勝中のクロノジェネシス(牝5、斉藤崇)については「日本のG1で4勝し、ドバイシーマクラシックでミシュリフにもう少しで勝てたことで国際的な知名度を上げたクロノジェネシスの実力は保証付きである」と紹介した。
「彼女は98日間の休養を克服しないといけないのか? 過去55年間で、ここまで休んで勝った馬はいない。しかし、彼女の関係者たちは意図的に走ることを選択しなかった」と6月27日のG1宝塚記念からぶっつけになることに触れながら、直前の追い切りの感触は良かったことを伝えた。
一方で、ディープボンド(牡4、大久保)については8月下旬に渡欧し、前哨戦のG2フォワ賞を制したことを紹介。「キズナの息子は2400メートルでトップ層であることをまだ証明していないが、ミカエル・バルザローナがフォワ賞のようにリズムを取れれば、柔らかい馬場も適応できるだろう」と鞍上次第ではチャンスもあると分析した。
ほかにも日本のファンの視線を集める馬がいる。スノーフォール(牝3、愛国)は日本を代表する名馬ディープインパクトを父に持つ今年の英愛オークス馬。前走のヴェルメイユ賞の2着敗戦は「ショッキング」と評したものの、管理するオブライエン調教師のコメントも紹介している。
オブライエン師は「すべてが上手くいって勝つよりも、上手くいかないで負けた時の方が良い時もある。いろんな要因が組み合わさって、ヴェルメイユでは負けた。馬場が彼女に合っていなかったんだ。だけど彼女はよく走った」と前向き。「ロンシャン以来、私たちは彼女に満足している。全てが上手くいっている。彼女は非常に賢い馬で、彼女はよくやっている」と前走からの状態に自信を見せた。