西村優菜、驚異の「63」で単独首位 3週連続V射程も「この大会に勝ちたい思いが強い」
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは2日、前日から順延となった第2ラウンド(R)が栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で行われた。2週連続優勝で賞金ランク3位につける西村優菜(スターツ)は8バーディー、ボギーなしの63で通算9アンダー。文字通り、完璧なラウンドで単独首位に立った。残り2日で、1988年のツアー制施行後3人目の3週連続優勝と自身メジャー大会2勝目を目指す。上田桃子、勝みなみ、西郷真央が2打差の2位。
日本女子オープン第2Rで8バーディー、ボギーなし
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは2日、前日から順延となった第2ラウンド(R)が栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で行われた。2週連続優勝で賞金ランク3位につける西村優菜(スターツ)は8バーディー、ボギーなしの63で通算9アンダー。文字通り、完璧なラウンドで単独首位に立った。残り2日で、1988年のツアー制施行後3人目の3週連続優勝と自身メジャー大会2勝目を目指す。上田桃子、勝みなみ、西郷真央が2打差の2位。
西村がスコアを8つ伸ばした。精密機械のように曲がらないショット、リズムが変わらないストローク。最終18番パー4も、残り6メートルのフックラインを読み切り、ジャストタッチでバーディーを決めた。
「(第2Rが雨天中止になった)昨日はゆっくり寝て、午後から練習場でショットの調整をしました。体の開きが少し早いのをコーチに指摘してもらい、パットは出玉のズレに気づいて、左手だけで体を使うストロークをして修正しました。それが大きかったですね」
国内屈指の難コースと知られる烏山城CC。西村は5年前の2016年にも同コースで開催された日本女子オープンに出場し、6位でロ―アマに輝いている。だが、「難しくて得意という印象は一切ない」と言い、第1Rはセーフティーなプレーに終始したという。しかし、その反省も踏まえ「今日はピン位置が難しいホールではグリーンのセンターに置き、狙えるところは行く」とスコアを伸ばすプレーを意識していた。
その結果が8バーディー、ボギーなし。2週連続優勝の勢いを感じさせ、07年の全美貞(韓国)、19年の鈴木愛に続く3週連続優勝への期待感を高めているが、本人は違う意識を持っていた。
「私は3週連続優勝というよりも、この大会を勝ちたいという思いが強いです。自分のプランとして、メジャー大会に向けて調子を上げていくいうのもありますし、やっぱり、特別な大会なので」
そして、3週連続優勝の難しさを問われると、「やっぱり『(調子が良くて)もうちょっと行ける』というのが出てくるからですかね。でも、今週はコースが難しいので、私にはそういうのはありません」と分析した。難関の17番パー4(490ヤード)についても、大会前に「4日間で2回、パーを取れたらいい」と謙虚に話しながら、既にそれを達成したことで、「もう、満足です」と笑ってみせた。
現在、誰よりも調子のいい西村はこのまま謙虚にコースと闘いながら頂点を目指す。
(THE ANSWER編集部)