メドベージェワが泣いた日 重圧と闘った18歳の涙 海外感動の輪「君は史上最高だ」
平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダルに終わった。大本命の重圧、3か月前の故障、母国の出場問題を乗り越えた18歳は演技後に号泣。海外ファンも「泣かなくていい。君のプログラムが一番美しかった」「美しさ。感情表現。芸術性。君は、史上最高だ」「彼女が初めて泣いている姿を見た」と感動の輪が広がっている。
大本命、故障、母国出場問題…女王が背負った重圧に反響続々「泣いている姿初めて見た」
平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダルに終わった。大本命の重圧、3か月前の故障、母国の出場問題を乗り越えた18歳は演技後に号泣。海外ファンも「泣かなくていい。君のプログラムが一番美しかった」「美しさ。感情表現。芸術性。君は、史上最高だ」「彼女が初めて泣いている姿を見た」と感動の輪が広がっている。
18歳が背負ってきた、あらゆる重圧から解き放たれたようだった。いつものように妖艶に「アンナ・カレーニナ」を演じ切ったメドベージェワ。渾身のポーズを決め、会場に喝采が降り注いだ瞬間だった。堰を切ったように涙をこぼした。もう、感情を抑えきれない。完全無欠だった女王が、何度も目元を押さえ、大歓声を浴び続けていた。
米スポーツ専門局「NBC」ツイッターは「ピュアな感情。ピュアな芸術性。ピュアなメドベージェワ」とつづり、感動のシーンを伝えた。海外ファンも「泣かなくていい。君のプログラムが一番美しかったのだから」「あなたが表現してくれた溢れる感情は一生忘れない」「君のスケートに心を打たれた。私にとっての金メダリストだ」「何年間も彼女を追って見てきたけど、初めて泣いている姿を見た」「美しさ。感情表現。芸術性。君は、史上最高だ」などと感動と労いの声が投げかけていた。
五輪シーズン、大本命として挑んでいたシーズンだった。世界選手権を連覇し、2年間、個人戦は全勝をひた走ってきた完全無欠の女王。今季もグランプリ(GP)シリーズを連勝し、圧倒的な存在感を発揮していた矢先、アクシデントが襲った。右足甲の骨折が判明。大会まで3か月を切り、2か月も公式戦から離れた。