桐生祥秀のレースをトラック内側で観戦可能 福井で行われた魅力満載の大会「ANG」とは
オリンピアンからも好意的な声「気持ちの入りようが違う」
男子100メートル障害に出場した五輪代表選手の高山は「見られているか、見られていないかで気持ちの入りようが違いますし、応援の力は選手も感じているところだと思います」と感謝した。
高山はこれまでの3大会すべてに出場しており、優勝、2位、優勝といずれも好成績。観客の応援に加え、風向きなどの条件から記録が出やすい大会でもあり「3度ともいい記録が出ているし、良いイメージが大きい」と振り返っている。
男子100メートルで優勝した桐生は、場内インタビューで「お客さんと近いですし、温かみを感じる福井県なので、いつもここに来るときは本当に楽しみですし、今回は声を出せないですけど、たくさんの拍手が生まれるようなレースをしたいと思っていた」とレースを振り返った。
昨年の大会後も「毎年来たい」「やっぱり観客がいる大会はいいなと思います」と語っていた桐生は今年、競技開始前に自ら考案した新種目「Sprint50」を実施。小学生6人と本気で50メートル走を競い、5秒87を記録した。以前から考えていた企画だが、福井を第1回の場所に選んだのは思い入れのある地だからでもある。
自身の記録9秒98の更新を狙っていた桐生は「今回は届かなかったが、この地がさらに盛り上がるような走りをしたい」と話した。観客と選手、双方に魅力満載の大会が、来年以降も陸上界で注目を浴びることになりそうだ。
(THE ANSWER編集部)