地元Vの“欲”を封じる難コース 奏功した暫定5位の菊地絵理香「勝ちたいけど…」
女子ゴルフの国内ツアー・ニトリレディスが26日、北海道・小樽CC(6775ヤード、パー73)で開幕した。北海道出身の菊地絵理香(フリー)は5バーディー、2ボギーの70で回って3アンダー。ホールアウト時点では暫定首位の三ヶ島かな(ランテック)と2打差の同5位につけた。
ニトリレディスが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・ニトリレディスが26日、北海道・小樽CC(6775ヤード、パー73)で開幕した。北海道出身の菊地絵理香(フリー)は5バーディー、2ボギーの70で回って3アンダー。ホールアウト時点では暫定首位の三ヶ島かな(ランテック)と2打差の同5位につけた。
菊地が地元で好プレーを見せた。出だしの10番パー5で2メートルにつけてバーディー。14、17番で7メートルのバーディーパットを沈めると、4番では8メートルをねじ込んで伸ばした。6番パー5では残り100ヤードの第3打を1メートルにつけてバーディー。ロングホールできっちり伸ばした。
「今日は最初から最後まで風がなかったけど、風がなくても難しいコース。もったいないボギーを打たないようにティーショットを大事にして回っていました。ラフは短いけど、キックの仕方ではボールが沈んでしまう長さ。だから、ティーショットが大事。それ次第でバーディーも、ボギーも出る。ティーショットをフェアウェーに置くことがスコアメイクの鍵になる」
6月のアース・モンダミンカップで4年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。若手が次々と台頭する女子ゴルフ界で奮闘する33歳。この日は35歳の上田桃子(ZOZO)、東京五輪で銀メダルを獲得した22歳の稲見萌寧(都築電気)と同組だったが、欲を封じ込めて回った。頭を使う難コースが功を奏したようだ。
「やはり歴も重ねてちょっとずつ余裕も出て、勝ちたいなという気持ちもある。けど、それを考えると攻めきれなかったり、安全にいきたいと思ったりする。地元だとも考えず、難しいコースなので1ホールずつ考えながらできています。また明日から新しい気持ちでやらないといけない」
今週は上田桃子やイ・ボミのバッグを担いだ清水重憲キャディーと「たまたまスケジュールが合って」と約1年ぶりにタッグを結成。地元大会は無観客開催となったが「今年の北海道の試合はこれで最後。戦略性の高い難しいコース。1ホールずつ考えて消化していくのに精一杯ですけど、最終的に地元でいい成績を残せたらなと思います」と活躍を誓った。
(THE ANSWER編集部)