42歳パッキャオが判定負け 現役続行or大統領選出馬か「少し休んで考える。来月発表する」
ボクシングのWBA世界ウェルター級タイトルマッチが21日(日本時間22日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われ、42歳の世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)に0-3の判定負け(113-115、112-116×2)を喫した。2019年7月のキース・サーマン(米国)戦以来、2年1か月ぶりの試合。団体内の王座統一に失敗し、17年7月以来4年1か月ぶりとなる8敗目となった。パッキャオの戦績は62勝(39KO)8敗2分、35歳のウガスは27勝(12KO)4敗。
WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
ボクシングのWBA世界ウェルター級タイトルマッチが21日(日本時間22日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われ、42歳の世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)に0-3の判定負け(113-115、112-116×2)を喫した。2019年7月のキース・サーマン(米国)戦以来、2年1か月ぶりの試合。団体内の王座統一に失敗し、17年7月以来4年1か月ぶりとなる8敗目となった。パッキャオの戦績は62勝(39KO)8敗2分、35歳のウガスは27勝(12KO)4敗。
パッキャオは初回から手数を増やし、ウガスをロープに追い詰めた。試合前から大きかったファンの歓声はさらにアップ。身長、リーチともに不利の中、連打を放ちながら飛び込んだ。時折右ボディーを受けたが、3回には接近戦に持ち込もうと奮闘。中盤も小刻みに上半身を振りながらパンチを打ち続けた。
8回、パッキャオはガードが下がったところに右を被弾。10回には互いに連打を繰り出して打ち合いを演じた。パッキャオは11回に強烈な右を受けたが、打たれても打ち返す闘志は健在。最終12回は右フックなどを被弾し、ダメージを負ったが、大歓声を浴びながら最後まで戦い抜いた。
パッキャオはサーマンとの王座統一戦以来の試合。ブランクの間、今年1月にWBAから休養王者に認定され、正規王者だったウガスがスーパー王者に昇格していた。当初、パッキャオは27戦全勝のWBC&IBF同級王者エロール・スペンスJr.(米国)と対戦予定だったが、今月10日にスペンスJr.が左目負傷で欠場。前座で防衛戦を予定していたウガスが代役となった。
リングインタビューではこう語った。
「相手が変わっていろいろ対応しないといけないところがあった。確かに苦しい試合だった。微調整も大変だった。その辺が今日の問題点。対応力が足りなかった。ちょっと動きづらかったね。本当にありがたい。ファンの皆さん、見に来てくれてありがとう。本当に感謝している。パンデミックの中でこんなに来てくれて嬉しい。こういう結果ですみません。でも、全力を尽くしたよ」
母国で国会議員を務めるパッキャオは来年の大統領選出馬の可能性があり、今回が現役最終戦になると海外メディアで報じられていた。この日は「今後も試合をするか」という問いに「わからない。ちょっと休ませてもらって考えたい」とコメント。大統領選に出馬するのかという質問に対しては、こう返答した。
「それは来月発表するよ。大きな問題を抱えているので、ボクシングより大変な問題が政局にある。人々の手助けになりたい。20年以上ボクシングをやってきた。幸せの多いキャリアだった。相手にもおめでとう。今後のことは考えていく」
(THE ANSWER編集部)