カシメロ、苦戦も判定勝ちでV4達成「リゴンドー終わり。次はドネア、最後は井上だ!」
ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチが14日(日本時間15日)、米カリフォルニア州カーソンで行われ、王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が挑戦者の同級4位ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に2-1で判定勝ち。4度目の防衛に成功した。戦績はカシメロが31勝(21KO)4敗、リゴンドーが20勝(13KO)2敗。
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチが14日(日本時間15日)、米カリフォルニア州カーソンで行われ、王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が挑戦者の同級4位ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に2-1の判定勝ち。4度目の防衛に成功した。戦績はカシメロが31勝(21KO)4敗、リゴンドーが20勝(13KO)2敗。
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カシメロにとっては昨年9月26日にデューク・ミカー(ガーナ)を3回TKOで下して以来、約11か月ぶりの試合だった。相手の40歳リゴンドーは五輪で2度の金メダルを獲得し、プロで敗れたのは17年のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦のみという難敵だった。
試合はカシメロが圧力をかけ、リゴンドーは間合いを取る展開。打ち合いに持ち込みたいカシメロだったが、リゴンドーはリングを大きく使って攻撃を巧みにかわし続けた。場内からブーイングも起きる中、6回終了のゴング後に見つめ合ったリゴンドーがカシメロの顔面にジャブを放ち、レフェリーから注意を受ける場面があった。7回にはカシメロが足を止めて両手を広げ、打ち合いを誘ったがリゴンドーは応じなかった。
試合は最後まで打ち合いらしい打ち合いは生まれず終了。判定にもつれ込んだ。最後のゴングが鳴った後は、両者が手を挙げて勝利をアピールしたが、判定は2-1でカシメロの勝利。リング上で歓喜を爆発させ、リングインタビューでは「リゴンドーは終わり。次はドネア、最後に井上だ!」などと語った。
カシメロは一時、WBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との2団体統一戦がこの日に予定されていた。WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)の4団体統一への道のりに影響することもあり、注目を浴びていたが、カシメロがドーピング検査拒否を示唆したことなどを引き金にドネアが試合をキャンセル。結局、ドネア戦前に予定されていたリゴンドーと対戦することになった。
4団体統一を狙う井上とは昨年4月に対戦予定だったが、新型コロナウイルス蔓延の影響で試合は延期に。井上は2019年にワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で判定勝ちしたドネアとの再戦を希望しているが、バンタム級戦線の今後が注目される。
(THE ANSWER編集部)