渋野日向子、有観客に感慨「これこそゴルフだな」 46位出遅れも「納得のいく内容」
女子ゴルフの国内ツアー・GMO&サマンサカップが16日、茨城・イーグルポイントGC(6657ヤード、パー72)で開幕した。今週から国内ツアーに復帰した渋野日向子(サントリー)は3バーディー、2ボギーの71で回り、1アンダーで46位と出遅れた。若林舞衣子(ヨネックス)、野澤真央(愛知製鋼)、濱田茉優(伊藤園)が9アンダーで首位。各日上限2000人で有観客開催となっている。
GMO&サマンサカップが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・GMO&サマンサカップが16日、茨城・イーグルポイントGC(6657ヤード、パー72)で開幕した。今週から国内ツアーに復帰した渋野日向子(サントリー)は3バーディー、2ボギーの71で回り、1アンダーで46位と出遅れた。若林舞衣子(ヨネックス)、野澤真央(愛知製鋼)、濱田茉優(伊藤園)が9アンダーで首位。各日上限2000人で有観客開催となっている。
渋野は2番は6メートルのバーディーパットを入れ、国内復帰後初バーディー。待ちわびた多くのギャラリーから拍手を受け、笑顔を見せた。167ヤードの5番パー3は1メートル半につけて1つ伸ばした。6番も5メートルのフックラインを入れて連続バーディー。8番で落とすと、後半は伸ばしきれず。最終18番では1メートル半のパーパットを外してボギーを叩いた。ラウンドの会見では笑顔で振り返った。
「(出だしは)どうやってスイングしたらいいかわからないくらい緊張した。セカンドが怪しい当たりだったけど(グリーンに)乗ってくれたので、とりあえず『まあまあまあ』っと思って落ち着けた。凄く最後まで楽しめた。内容的にもアイアンショットの縦距離が合ってきた。危ない方に外さないことができていたと思う。
不運のボギーもあったけど、そういうゴルフができた。スコアの割には納得のいくゴルフ。自分のミスショットの幅をわかって、どこまで右、左(に出る幅)を許すと決めてスタンスをとっている。大体が自分の許せる範囲にボールを置くことができている」
前回2019年大会女王で同じ1998年度生まれの小祝さくら(ニトリ)、今年5勝で東京五輪代表の稲見萌寧(都築電気)と同組。気温30度を超える暑さのラウンドだった。
「今日はキャディーさんと話をしながらできた。楽しんでできたし、一緒に回った萌寧とさくらちゃんと話しながらスムーズに回れたと思う。(内容は)日焼けがヤバイみたいな話。さくらちゃんは白いから『本当に焼けてる?』みたいな。暑いっていう話はかなりしました。4月に行ったタイとシンガポールが日本に近い国。それを経験したらマシかなと思ったけど、そうでもない。アメリカはカラっとした40度。日本は32、33度くらいでベトベトした感じ。それには何年経っても慣れないなと思いました。本当に溶けるかと思った(笑)」
3月最終週のアクサレディス以来110日ぶりの国内ツアー。4月から6月末まで海外メジャー3つを含む7試合の米ツアーを転戦し、最高成績は31位だった。ANAインスピレーションと全米女子オープンのメジャー2大会は予選落ち。最終週の全米女子プロ選手権ではキャディーが新型コロナウイルスの陽性反応を示し、急遽現地のキャディーとラウンドするなどハプニングを経験。2週間の隔離期間が14日に明け、今大会を迎えた。
「切り替えも早くできるようになったと感じた。それを今日は実践してやっていたので凄く切り替えも早くできたと思う。自分のやりたいことをキャディーさんにわかってもらえることが大切。久しぶりのたくさんのお客さんの中だったので楽しかったです。コロナ禍で大きな声を出せないけど、拍手や控えめな『ナイス』という声が本当に嬉しかったです。みんな抑えているんだろうなっていうのを感じた。これこそゴルフだなって感じました」
3月に出場した今年の国内ツアーは13位、57位、11位、15位だった。首位とは8打差。「伸ばしきれなかったのが悔しい。今日のゴルフは納得いくけど、明日はピンポジによってはもうちょっと攻めていければ。そこのメリハリを今日以上にできるようにしたい」と巻き返しを狙う。
(THE ANSWER編集部)