大谷翔平の争奪戦 1年がかりの本気をシアトル紙回顧「嘆きは同時に彼への畏敬の念」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、日本人選手のシーズン最多本塁打記録を更新する32本塁打をマーク。二刀流で活躍しているが、マリナーズが大谷の獲得に乗り出していた当時について、シアトルの地元紙が回顧。入団に「逆効果だった」かもしれないという球団のアピールポイントにも触れている。
大谷が米挑戦した際のことを米紙が回顧
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、日本人選手のシーズン最多本塁打記録を更新する32本塁打をマーク。二刀流で活躍しているが、マリナーズが大谷の獲得に乗り出していた当時について、シアトルの地元紙が回顧。入団に「逆効果だった」かもしれないという球団のアピールポイントにも触れている。
シアトルの地元紙「シアトルタイムズ」は「ショウヘイ・オオタニがマウンドと打席で輝きを放つ時、マリナーズはもしもの思いを巡らす」と見出しを打って記事を掲載。大谷が日本からMLBへ移籍した時のことを回顧している。
NPBで大谷がプレーしていた2017年シーズン終了後に向け、マリナーズは1年がかりで獲得の準備をしていたという。
「ジェリー・ディポトGMは彼に惚れ込み、オオタニを見るために日本へと飛び、内輪で彼のことを『ロイ・ハブス』(映画「ナチュラル」の主人公の名前。MLBで大活躍する天才)と呼んでいた。自身のポッドキャストで『マリナーズが全力で獲りに行く』ことを明かした」
結局大谷はエンゼルス入団を選んだが、記事では同GMとスコット・サービス監督に獲得プロセスへの悔いはなく、大谷の決断も全く恨んでいないと伝えられ、このようにも記されている。
「事実、2人ともオオタニに魅了され、楽しませてもらっているのだ。101マイル(約162.5km/h)の球を投げ、450フィート(約137メートル)の本塁打を放つ選手の話を聞いて驚かずにいられるだろうか? NPBでオオタニの同僚であったアンソニー・バスは彼のことを『10ツール・プレイヤー』と呼んでいる」