「あれが最後じゃかっこつかない」 “再起戦対決”へ元世界王者・伊藤雅雪「命削る」
ボクシングのライト級(61.2キロ以下)ノンタイトル10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日は前日計量が行われ、前WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(横浜光)、元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン(角海老宝石)がともにリミット61.2キロでパス。計量後、互いに再起戦となる両者はリモートで取材に応じた。戦績は伊藤が26勝(14KO)3敗1分け、細川が25勝(12KO)8敗3分け。
伊藤雅雪VS細川バレンタイン、前日計量クリア
ボクシングのライト級(61.2キロ以下)ノンタイトル10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日は前日計量が行われ、前WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(横浜光)、元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン(角海老宝石)がともにリミット61.2キロでパス。計量後、互いに再起戦となる両者はリモートで取材に応じた。戦績は伊藤が26勝(14KO)3敗1分け、細川が25勝(12KO)8敗3分け。
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30歳の伊藤は2018年5月に米国でWBO世界スーパーフェザー級王座を獲得。同12月に国内で初防衛に成功したが、19年5月にジャメル・ヘリング(米国)に敗れて王座陥落した。ライト級に転向し、昨年12月には三代大訓(ワタナベ)に僅差判定負け。引退か迷った末に現役続行を選び、半年ぶりの再起戦を迎える。再起の理由についてこう説明した。
「年が明けてから自分の中で引退かなという気持ちもあったんですけど、いろんな人と喋って客観的に見られるようになった。あれが最後じゃかっこつかないという気持ちになったのが大きい。怪我とかあれば、まだ納得できるかもしれないけど、幸いダメージはない。しっかり自分の納得のいくような形にしたいと思った。今は背水の陣という言葉がぴったり。本当に落とせない試合。何が何でも勝たないといけない」
3試合目のライト級について「今回が一番いいですね。筋肉も落ちなかったし、良いコンディションがつくれたと思います」と自信。「今日、バレンさんと会ったけど、気持ちをもっている人のオーラがあった。簡単な試合にならない。命を削るような試合になる。その中でも気持ちを途切れさせない試合をしたい。とにかく勝たないと進めない」と意気込んだ。
40歳の細川は昨年9月、日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの3つのベルトを持つ吉野修一郎(三迫)に挑戦したが、大差の判定負け。今回はノンタイトル戦だが、チケットが完売するなど注目度の高さを感じているという。10か月ぶりの再起戦へ言葉に力を込めた。
「負けた者同士でやることに本来なら意味がない。何でやるのか。これだけ盛り上がりがあるのは、僕自身と伊藤君のプロモーションができているのかなと。この試合の位置づけは、プロボクサーとしての試合を明日やるんだなと感じています。そこが一番大きいですね。みんなに興味を持っていただいている。今だと世界戦に行く子しか感じられない注目度。注目度的には、僕にとってこれが最もビッグファイトになると思います。
(伊藤は)速い、運動神経がいい。それに尽きますね。スパーもしたことあるし、世界戦も見てきたし、昔は運動神経だけでやっていたのがうまくなっている感じがある。このレベルになると、どちらかが小細工して勝てるようなレベルじゃない。僕としては100%のバレンをぶつけるしかないし、伊藤君も100%の伊藤君をぶつけるしかない。僕は距離を詰めて殴るしかない。そこは変わらない」
(THE ANSWER編集部)