ドネアがカシメロ戦をキャンセル SNSで声明文「プロと言えない態度を無視できない」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアは日本時間30日、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(ともにフィリピン)との対戦をキャンセルしたと明かした。自身のツイッターに声明文を掲載し、米メディアも「統一戦のキャンセルを表明」と報じている。
井上尚弥と同じバンタム級世界王者
ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアは日本時間30日、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(ともにフィリピン)との対戦をキャンセルしたと明かした。自身のツイッターに声明文を掲載し、米メディアも「統一戦のキャンセルを表明」と報じている。
バンタム級注目の一戦が消えた。両者は8月14日に米国で対戦する予定となっていたが、ドネアは自身のツイッターに声明文を掲載。「VADAの提出を拒んだり、遅らせることは決してあってはいけないと思っています」などとつづった。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ドネアがカシメロとの統一戦のキャンセルを表明」との見出しで、記事を掲載している。
記事によると、カシメロがVADA(ボランティアのアンチ・ドーピング機構)の薬物検査を拒否することを示唆。これに対し、ドネアは撤退する意向を示していたが、カシメロはその後、検査に登録したという。ただ、家族を中傷するなどしたカシメロの態度を不服とし、ドネアがキャンセルを決断したと伝えられている。
ドネアは声明文で「ある大人の男が私の子供たちの母親に向けて、暴言を吐きました。私たちはこのプロフェッショナルとは言えない態度を無視することは出来ません」「プロのアスリートが一線を越えてこのような行動をすることが許されてはいけないと思っています」とつづり、「VADAの提出が5日遅れた時点で、この試合をキャンセルしました。相手陣営が薬物検査を始めるにあたって、正直かつ乗り気ではなかったという証拠も持っています」と明かしている。
カシメロは当初、WBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と対戦予定だったが、統一戦を進めるためドネアと対戦することが両陣営から発表されていた。
(THE ANSWER編集部)