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20歳以来11年ぶり日本一 「人に頼りたくなかった」寺田明日香を変えさせた一時引退

東京五輪閉会式は一人娘の誕生日「終わった後に甘やかしてあげたい」

 今では「チームあすか」を結成し、コーチ、トレーナー、栄養士、針治療担当、理学療法士、歯科矯正、メンタルケア、運営など大所帯で活動。夫がマネージャーを兼ね、果緒ちゃんが「応援団長」だ。今は、仲間を頼りながら走っている。

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 他人との共同作業は絶大なパワーを生んだ。復帰初年度の19年9月に日本記録を樹立。今季は4月末に1年7か月ぶりの自己ベストとなる12秒96(追い風1.6メートル)、6月1日に12秒87(追い風0.6メートル)と自身の日本記録を2度更新してみせた。陸上競技から離れた時期があったにも関わらず、復帰後はさらなる進化を遂げている。

 今大会で五輪内定を得るには、参加標準記録12秒84を突破した上で3位以内が条件だった。内定はお預けとなったが、レース前時点で世界陸連の定めたワールドランクは36位。40位以内の五輪出場圏内にいる。「ランキング待ちの状態。今回の結果でランキングを上げられると思う。たぶん大丈夫」と期待して待つだけだ。

 今大会、6歳の一人娘・果緒ちゃんは25日に遠足を終えて大阪入り。同日夜の準決勝の応援に駆け付けていた。ママにとってかけがえのない原動力。五輪閉会式の8月8日、果緒ちゃんは7歳になる。「閉会式はできれば一緒に過ごしたいけど、もしかしたら過ごせないかもしれない。終わった後に甘やかしてあげたい」。復帰後に掲げた目標は「東京五輪ファイナリスト」。一生忘れられないプレゼントを贈るために戦う。

(THE ANSWER編集部)


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